患者さん・ご家族の思いに寄り添う看護

府中病院の玄関でもある外来では、内科・外科をはじめとする30の標榜診療科目があり、初診や予約患者さんの通常診察の他、24時間365日救急患者さんの受け入れや、地域医療連携室を通じて、地域の開業医からの紹介患者さんを受け入れています。

特に大阪府がん診療拠点病院としての役割を担っており、内視鏡的治療や外科手術・放射線治療・化学療法など、患者さんの疾患や病状・希望に合わせた治療選択を行うことができます。しかし、入院日数の短縮に伴い、検査や告知・治療の選択は、ほぼ、外来で行われることが多く、患者さん・ご家族は大きな不安を抱えたまま、入退院することになります。もちろん、医師からの検査結果や病状説明、治療方針の決定は、患者さん・ご家族が理解するまで、何回でも行われますが、私たちは外来看護師としてその場に同席し、突然の病気を告知された患者さん・ご家族の思いを傾聴し、一緒に治療に臨めるようにその思いに寄り添った看護が提供できるよう、看護師としてのスキルを日々、磨いています。

多職種による全人的な患者サポート

外来化学療法室では、治療を始める前に、患者さんやご家族が安心して外来での通院治療が行えるよう、全ての患者にオリエンテーションを行っています。また、患者さんの不安を少しでも取り除くために、初回治療の時にはできるだけ、オリエンテーションを行ったスタッフが対応するなどして、話しやすい雰囲気作りを心がけています。さらに患者さん・ご家族の安心と安全を確保するため、常に主治医に連絡する体制や、常駐している薬剤師と連携を取りながら業務を進めています。その他にも、不安感が強い方には臨床スピリチュアルカウンセラーの介入を依頼、抗がん剤の副作用で食欲がない方には管理栄養士が栄養を考慮した食べやすいメニューのレシピを紹介するなど、他職種とも連携をとり、少しでも前向きに治療を受けていただけるよう、チームでサポートを行っています。

働き続けやすい職場環境

多種多様な疾患・検査・治療に対応できるよう、勉強会・研修会・学会などへ参加する機会があり日々、成長できるような環境にあります。また、ママさん看護師が多い中、勤務日数や時間も相談でき、院内保育も充実しているため、安心して子供を預け、働き続けやすい職場です。外来に所属している皮膚・排泄ケア認定看護師も外来業務・認定看護師の役割・子育てと両立しながら頑張っています。