退院後の生活を見据えて

消化器外科・婦人科の病気を抱える患者さんの治療は、手術療法・化学療法・放射線療法など、身体的にも精神的にも辛い治療が主体です。さらに入院日数の短縮に伴い、外来での治療の継続や自宅でケアを行うなど、患者さん・ご家族に負担がかかる状態で退院することも多々あります。
私たち西3病棟看護師は、多職種での話し合い、わかりやすいパンフレットの作成など、自宅で生活するうえで患者さん・ご家族の不安や疑問を少しでも減らすため、日々、検討を重ねています。
また、入院中に患者さんの退院後の生活を考えた関わりができるようなスタッフの育成を目指しています。

退院後の安心を~自宅訪問とストーマ外来~

治療のため人工肛門を造った患者さんには、入院中からボディイメージの変化による精神的サポートやライフスタイルに合わせた自己管理方法指導などを行い、習得してから退院となります。

しかし、実際の生活の中で起こった問題や疑問に対し、病棟看護師がご自宅に伺い、共に解決方法を考えていきます。その他にも外来の皮膚・排泄ケア認定看護師と共にストーマ外来を担当し、スキントラブルや合併症の早期発見などを行い、安心して生活を送っていただけるような支援を行っています。

その人らしい最期を迎えるために

患者さん・ご家族・医療スタッフがどれだけ頑張っても、残念な結果を迎えることがあります。
しかし、後悔が残る経過にだけはならないよう本人やご家族の思いを聴き、最期の時間を共に過ごせるような関わりを行っています。そのために主治医や病棟スタッフだけでなく、多職種で構成される緩和ケアチームと協働しながら、その人らしい最期を迎えるための話し合いを行います。