認定看護師を目指したきっかけ

中学生のときに見た報道番組で「皮膚・排泄ケア認定看護師」を取り上げていました。そこで、患者さんの患部や生活習慣などを皮膚・排泄ケア認定看護師が、専門的な知識を用いてケアを実践すると、ケアを受ける患者さんとご家族が笑顔になっている場面を見て感動しました。その時に、皮膚・排泄ケア認定看護師になりたいと思いました。

認定看護師としての役割

皮膚・排泄ケア認定看護師は、創傷・オストミー・失禁の分野のケアについて、実践・指導・相談を行っています。創傷ケアについては、褥瘡管理者として、褥瘡予防や褥瘡対策を行う褥瘡委員会の運営を行っています。その中で、創傷の予防から発生後のケアについて、体圧分散寝具の管理・運用、患者さんに統一したケアを提供するため、ケアマニュアルの作成を行っています。また、医師や看護師、多職種とともに退院後の生活において、褥瘡発生リスクの高い患者さんへご家族を含めた予防・再発防止についての教育と、褥瘡を保有している患者さんへ生活全体を見据えたケアの実践を行っています。
ストーマケアについては、術前から術後、退院後の生活の全てにおいて、ストーマを保有した患者さんが、自分らしく生活が出来るよう患者さんとご家族に寄り添った看護を目指しケアを行っています。失禁ケアについては、個人的で羞恥的な症状であり、患者さんにとっては身体的・心理的にも苦痛を伴っていることが多いです。そのため、患者さんの失禁状態の把握や、ケアについて検討し、患者さんとともに安心して排泄できるように一緒に考えています。

府中病院での主な活動

今後の目標

患者さんが生活の中で皮膚と排泄にかかわる問題について、その人らしく過ごせるようにケアを一緒に考えていきたいです。また、創傷、ストーマ、失禁のどの分野においても、より多くの患者さんとご家族が笑顔になれるよう、皮膚・排泄ケア認定看護師だけではなく、医師、看護師、多職種とともにケアを提供できる環境づくりを行っていきたいと考えています。