リハビリテーション室
リハビリについて認知症のリハビリテーションはなぜ大切?一覧に戻る
認知症のリハビリテーションとは
どなたでも年齢を重ねると、もの覚えが悪くなったり、人の名前が思い出せなくなったりします。しかし認知症は「老化によるもの忘れ」ではなく、何らかの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態です。認知症の原因はさまざまですが、最も多いのはアルツハイマー型認知症、次にレビー小体型認知症、血管性認知症です。また、認知症ではなくても、MCI(軽度認知障がい)と呼ばれる方も増えてきています。 日本における65歳以上の認知症有病率は2025年には5人に1人、2040年には4人に1人と推計されています。
また、病院という慣れない環境や、治療は認知症を有する方にとって、不安や混乱を招きやすく、それがBPSDという行動・心理症状(妄想・徘徊・抑うつ・興奮・暴力など)を引き起こし、治療を円滑に行えなくなっていまいます。このように、認知症を有する方は増加することが予測され、病院での入院生活が困難になる場合が多くなってきます。では、認知症やそれに伴うBPSDを予防していくためにはどうしたらよいでしょうか?
理学療法士の役割
認知症の予防には運動の習慣が大切でガイドラインでも推奨されています。また体の能力に変化を及ぼしますので、理学療法では適切な運動を処方させて頂き、転倒や体力の低下など二次的な障がいを予防していきます。
作業療法士の役割
認知症の症状であるBPSDには、なるべく入院前となるべく変わらない環境や生活リズムが大切です。作業療法では、入院前の生活やどんな活動を行っておられたかをお聞きし、体の状態にあわせて作業ができるようにします。具体的には、身の回りのことをうまく行えるよう、環境を整備したり、音楽やカラオケなどなど趣味の活動を支援したり、家事なども行います。このようにBPSDや記憶力の改善には音楽や馴染みのある大切な活動などの有効性が示唆されています。
言語療法士の役割
言語療法では、いろいろなテストを使って記憶力を調べたり、脳の働きを高める訓練を行ったりします。また認知症は飲み込む能力にも影響を及ぼすためその評価や訓練も行います。
認知症とケア
近年、認知症は「関わり方」によって症状が改善することが明らかになっており、パーソン・センタード・ケアやユマニチュードなどといった方法が提案されています。いずれも、その人らしさや、尊厳を大切にした「愛」のある関わりが大切であり、当法人の「愛の医療と福祉の実現」という理念とも一致しています。
認知症のリハビリテーションにはご家族様を含め、地域の方々の認知症に対する正しい理解や社会的なサポートが欠かせません。私達は、看護師などいろいろな専門職や、ご家族様と協力しながら、愛のあるリハビリテーションを実施していきたいと考えています。






