リハビリテーション室
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慢性痛について
痛みというと、頭痛や歯の痛み、腰の痛みなどが思いつくと思います。痛みには薬を使うことが大切ですが、リハビリテーションとどのような関係があるのでしょう?
痛みにはいろいろな分類がありますが、急性痛と慢性痛に分けられます。急性痛はケガや炎症などによって痛みの原因分質がでるために痛いのですが、慢性痛は原因がなくても痛みが残る場合を言います。原因が無い場合の痛みとはいったい何でしょう? 人間には、痛みを軽減させる回路が備わっていることが明らかになってきました。そして気持ちが落ち込んでしまうと、その働きが弱まり痛みを感じやすくなってしまいます。また、痛みのせいで身体を動かさないと、その動きに関係している脳の領域は変化し、より痛みを感じやすくなってしまいます。そのようにして、「動くと痛いのでじっとしている方がマシだ」と考えてしまうと、よけいに体が弱くなり、気持ちが落ち込み、脳が変化し、痛みが改善されないというわけです。もちろん、痛みを我慢して無理に動くのはいけません。そうではなく、「痛みなく動ける」という経験を積み重ねていくことが大切なのです。痛み無く動けることで自信がつき、生活が活発になっていきます。そうすると、体の力がつき、さらに自信が付いてきます。そうすると、脳の神経も活発になり、痛みにも良い影響を及ぼすというわけです。ただし、薬で適切にコントロールしていくことや、安静にしておかないと行けない痛みもあるので注意が必要です。
理学療法では、体の筋肉を鍛えたり、軟らかくしたり、温めたり、冷やしたりすることで痛みなく動けるように運動を調節していきます。作業療法では、痛みの起きない方法で生活ができるようにすることで、生活する自信を高めたり、活動する意欲を高めていくことで、痛みの軽減につなげていきます。このように、リハビリテーションを通じて、痛みとの向き合い方を変えていただくことが、健康的な生活を取り戻すことに大切なのです。
理学療法士の役割
理学療法士は、関節や骨の形状、筋肉の場所など人間が動く時のバイオメカニクスに精通しています。手で身体や関節の動きを確かめて、上手く動きを誘導したり、問題点を評価したりすることが得意です。また、患部を温めたり、冷やしたりして痛みをとる物理的な治療法も用います。また、より痛みが少なく、安全で、効率的な動きを引き出すために、適切な動作の練習を指導させていただきます。いずれも、回復の状態にあわせて実施していきます。






