患者さんとご家族の思いに寄り添う看護を目指します!

南3病棟は、消化器内科病棟で胃がん、食道がん、大腸がんなどの病気を患い、化学療法や放射線療法、内視鏡などの専門的な治療を必要とする患者さんが多く入院されています。

検査・治療を目的として入院される方、お腹の痛みや吐き気などの症状が出現し、緊急的に治療が必要となる方、繰り返し化学療法を受ける方、終末期の患者さんなどを受け入れているため、私たち看護師は、急性期から終末期まで様々な患者さんへの看護を行っています。どの病期にあっても、患者さんは「病気は治るのだろうか。」「なぜ、こんなことになってしまったのだろう。」と不安を抱えておられます。そのため、私たちは入院時からオリエンテーションを行い、安心して入院生活を過ごしていただけるように環境を整え、クリニカルパスを用いて、検査・治療の流れや今後の予定について、分かりやすく説明することを心がけ、患者さんと関わっています。また、化学療法を受ける患者さんへは、薬剤師とともにパンフレットを用いて治療や副作用、日常生活上の留意点などの説明を行い、安全で確実な投与ができるように看護師間での確認を徹底して行っています。さらに、入院の翌日には全患者さんを対象にカンファレンスを実施し、患者さんとご家族の思いに寄り添う看護を目指しています。そのため、できるだけ受け持ちの患者さんと関わる時間を設け、患者さんの置かれている状況の把握や、思いを傾聴し、看護計画に反映させるとともに、看護の実践へと繋げています。

患者さんにより質の高い看護を提供するために〜多職種での症例カンファレンス〜

多職種との連携も必要であるため、毎週火曜日に医師や薬剤師、医療ソーシャルワーカーとともに症例カンファレンスを開催し、治療方針を確認したうえで、必要な看護を提供できるように、スタッフ間で活発な意見交換を行っています。今年度からカンファレンスに臨床心理士が週に1回参加しており、患者さんの心理面についても話し合い、専門的なアドバイスをいただき、連携を図りながらチームで医療を提供しています。

私たちはいつも元気と笑顔を心がけ、スタッフ一同和気あいあいとしたチーム作りを行ない、常に声を掛け合いながら助け合う活気ある病棟です。これからもあふれる笑顔で患者さんに寄り添い、他部門、多職種のスタッフと連携を行ない、質の高い看護を提供していきます。

病棟全員で育てるAll for Oneの看護師教育〜2年目になっても皆で育て続けます〜

新人看護職員研修やプリセプター制度を修了し、2年目としてスタートしたスタッフに対し、スタートと同時に“1人立ち”とするのではなく、経験年数が4年目以上のスタッフがフォローしながら実践できるように病棟独自でサポート体制を作っています。そうすることで、業務に対する不安が軽減し、秋頃には自信を持って働くことができています。