はじめに当院内視鏡室のご紹介

\内視鏡チームで検査しています!/
2022年度内視鏡検査の実績
  • 胃カメラ 4,803件
  • 大腸カメラ 3,453件(うちポリープ切除:1,159件)
スタッフの紹介(2023年7月時点)
  • 消化器内科医師 9名(うち女性医師4名)
  • 看護師 22名(うち消化器内視鏡技師9名)
  • 臨床工学技士 11名(うち消化器内視鏡技師3名)

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)って、「どんなことをするの?」「検査の時は痛いの?」

大腸カメラでできることは?
  • 大腸(結腸と直腸)と小腸の一部を観察することができます。
  • 組織の一部をとって調べる生検ができます。
  • ポリープや早期大腸がんを内視鏡的に切除することができます。
検査の時の痛みは?
  
鎮静剤と鎮痛剤を使用して検査を行いますので、気がついた時には検査が終わっています。
患者さんからは「ぜんぜんわからなかった」「本当に検査をしてくれたの?」と聞かれる方もいらっしゃいます。
ただし、お薬が効きにくい方やお腹の手術歴がある方は痛みが生じる場合もあります。痛みがある場合はお薬を追加するなど、できるだけ苦痛が少なくなるよう対応しています。
⚠ 鎮静剤を使用された方は専用の部屋(回復室)のリクライニングベッドで休んでいただいています。(専従の看護師が皆さんの状態を観察しています)
⚠ 鎮静剤を使うと眠気が残ったり、フラフラしたりするので検査当日は自動車・バイク・自転車の運転はできません。

なぜ大腸カメラでは前処置をするのでしょう?前処置とは?

前処置とは、検査をスムーズに行うことで、患者さんの負担を少なくするために、腸の中をきれいにすることです。

そのため(きれいにする)には・・・

  • 検査前日

    夕食は9時頃までなら食べることができます。できる限り消化の良い食べ物にします。水分はお茶・お水であれば制限はありません。

  • 検査当日

    朝食は食べることはできません。水分はお茶・お水であれば制限はありません。

  

⚠ 検査前日から控えて欲しい食べ物

  • 乳製品(腸内が白く濁るため)
  • 粒状の香辛料・薬味・ごま・漬物 など

⚠ 検査食について

  • お食事を考えるのが大変な方には・・・当院では検査食(クリアスルー)®も販売しております。(3食分1200円)

⚠ 検査当日の注意事項

  • 医師から中止されたお薬以外で、いつも内服しているお薬は普段通りお飲みください。
下剤の服用について
  
①ご自宅または病院で専用の下剤(1.5~2㍑)を飲み、腸の中をきれいにします。
②下剤を1ℓ飲んだあたりから排便が始まります。便の状態がきれいになった方から検査が開始となります。
  
<お口直しとして>
透明な飴、ガム、お水は摂っていただくことができます。
  

※ 当院ではご自宅または院内で下剤を飲むことを選択できます。ご自宅で下剤を飲む場合は、当院医師の許可が必要ですが、ご自宅の使い慣れたトイレが使用できます。

腸の中がきれいになれば、いよいよ検査です

⚠ポリープ切除後の注意事項
  • 3日間は消化の良い食事にしてください。
  • 1週間は、飲酒、激しい運動や旅行ができません。
  • 重い荷物を持ち上げるなど、お腹に力がかかる行動は避けてください。
検査後の結果説明は・・・
  • 当院では検査当日の結果説明は鎮静剤の影響と一人でも多くの方を検査するために行っていません。後日、当院またはかかりつけ医などで結果説明となります。

安心して内視鏡検査を受けていただくために

もし、内視鏡検査について疑問に思われることなどがございましたら遠慮なく看護師に聞いてください。そして、検査室に入ってから検査が終わるまで私たち看護師がいつも患者さんの側にいますのでご安心ください。

この記事は、2023年7月13日に開催された市民公開講座の内容を改変した記事です。

テーマ:大腸内視鏡検査の前処置について
講師:消化器内視鏡技師
場所:府中病院 東館1階 健康教室
  
府中病院では、「市民公開講座」を毎月開催しています。様々なテーマで開催していますので、ぜひ、ご参加ください。ご希望の方には健康チェック(血糖測定・血圧測定)を行っています!