みなさんはご存知ですか?

府中病院は、「地域と職員と共に栄えるチーム」の理念のもと、患者さんやそのご家族、そして職員に安心で健やかな日々を過ごしていただけるよう、様々な支援活動に取り組んでおります。

当院のクオリティー管理センターには、そういった支援活動すなわち「サポート」のスペシャリストとして、「患者支援室」「職員支援室」を設置しております。

この記事では、安心して医療をうけられるように患者さんや、そのご家族をサポートしている「患者支援室」

そして、満足して健やかに働けるように病院の職員をサポートしている「職員支援室」

これら2つの部署のスペシャリストについて紹介していきたいと思います。

患者さんと医療者のよき「架け橋」でありたい~府中病院患者支援室、参上!~

こんにちは府中病院「患者支援室」です。

府中病院の患者支援室では「認定がん専門相談員」「医療メディエーター」が働いています。

ところで皆さん、「医療メディエーター」とはどのような仕事かご存知ですか?

病院に通院していると、病気のことや医療制度等、知らないことがたくさん出てきます。医療の専門用語も難しく、疑問に思うこと、不安に思いことも多くあると思います。

医療の現場では、知識の違いや認識のずれにより、齟齬(食い違い)や誤解が生まれることがあります。

こういった齟齬や誤解が発生した時に、患者さんと医療者が向き合う場を設け、いずれにも偏らない立場で思いや背景を共感的に受け止め、当事者同士の対話促進し、関係の再構築を支援する架け橋のような役割が、私たち「医療メディエーター」です。

「医療メディエーター」は、研修を受け、認定を受ける必要があります。

府中病院では、医療メディエーターのA認定を受けたスタッフが1名、B認定を受けたスタッフが2名在籍しています。ちなみに、A認定は2020年1月現在、全国でも52人しか認定されていないレアなスペシャリストなんですよ!

では、府中病院の患者支援室の「医療メディエーター」が、どのようなスペシャリストぶりを発揮して活躍しているのか?についてご紹介していきたいと思います。

それでは、患者支援室の「医療メディエーター」のスペシャリストぶりを一緒にみていきましょう。

患者さんは何をどう相談したらいいの?〜教えて、医療メディエーター!〜

では、府中病院の「医療メディエーター」は、どのような時に活躍しているのでしょう。

患者さんと医療者では立場も違いますし、病気や怪我などについて持っている知識も違います。

  • お互いの意見や考えに食い違いが生じた時
  • 意思の疎通がうまくできずにお互いに困ってしまった時

このような場合に、患者さんと医療者が直接向き合って対話を推進できるようにお手伝いします。

例えば、治療方針について患者さんと医療者の意見が食い違い齟齬が生じたことがありました。医療メディエーターは患者さんと医療者はお互いに共通の真の想い「病気を治したい」という想いを持っていること、その思いへのアプローチの仕方が違うだけだということに気付いてもらうように働きかけました。お互いの話し合いの上で関係は再構築され、治療をすすめていくことが出来ました。その結果、患者さんから「主治医がなぜこの治療をすすめてくれていたのか理解できてよかった。」医療者からも「患者さんが何を不安に思っているのか気づくことができてよかった。」というケースがありました。

また、府中病院の「医療メディエーター」は、このような患者さんと医療者の橋渡しをするだけでなく患者さんの医療に関する様々な疑問や不安の相談も行っています。

では、どこで「医療メディエーター」に相談できるのでしょうか。私たちが普段在籍しているのが「AIF総合相談センター」です。

場所は西館1階の会計窓口のすぐ隣で、とても判りやすい場所にあります。

平日9時から17時の間、窓口を設けて、患者さんやそのご家族、他いろいろな方からの相談をお受けしています。相談に予約は必要ありません。お気軽にお越しください。具体的には下記のような質問に対応しています。

  • 受診科の相談
  • 診療についての質問
  • 薬や検査についての質問
  • 医療費についての質問
  • 介護保険についての質問

もちろん私たち「医療メディエーター」だけでなく、専門知識を持った関係部署のスタッフと協力し、ワンストップサービスの対応しています。

楽しく学べる笑顔のたえない研修~医療メディエーターとともに~

様々な相談の経験と医療メディエーターの知識を活かし、「患者対応向上研修」と銘打った研修を通して、病院スタッフに対しても教育を行っています。なぜなら、病院スタッフ全員が、患者さんの疑問や不安をうまく解消するスキルを高めることで、よりスムーズな医療提供につながると考えるからです。

患者対応研修は、2017年から、年間約8回の頻度で、主に事務職員を対象に行っています。

1回目は「聴く姿勢の大切さ」ということで、共感し傾聴する事の大切さ。アイコンタクトやあいづち、うなずきなどの効く姿勢について、実際に無視と傾聴を体験することで理解してもらいました。

2回目は「怒りのメカニズム」ということで、怒りは第二次感情であり、その奥には第一次感情の真の気持ちが潜んでいること。人により価値観に違いがありそこにギャップが生じた時に怒りとして現れること。また怒りの感情のコントロールの仕方について理解してもらいました。

3回目は「齟齬~認知フレームについて~」ということで、人間関係における食い違いのほとんどはしっかり話し合っていなかったり、譲り合う気持ちがないことが原因で対立や衝突に発展します。日々、相手の話しや訴えに耳を傾け思いの違い「認知フレームの違い」を理解した上で対応することが大切だということをお伝えしました。

研修は、それぞれ1時間ずつですが、1回の研修ごとにテーマを絞り、ロールプレイをとりいれた参加型研修にすることで、内容について理解を深めてもらえるように工夫をしています。

そして楽しく!時には笑いも入れ、リラックスして研修を楽しんでもらい、知識と経験を共有してもらえるように心掛けています。

これら、研修会を通じた取り組みは、2017年の「第67回日本病院学会」で発表させていただき、その内容について雑誌「医事業務2017年12月1日号」にて取り上げていただきました。

私たち、府中病院の「医療メディエーター」は、このような取り組みを通して、患者さんと医療者がより良いパートナーとなる手助けをし、患者さんやそのご家族、病院スタッフ、地域の方々にますます貢献して行きたいと考えています。

ちなみに、「認定医療メディエーター」になるためには、日本医療機能評価機構・日本医療メディエーター協会主催の「医療メディエーター養成講座 導入編、基礎編」の受講が必要です。

楽しく愉快な「医療メディエーター」が府中病院で皆さんをお待ちしています。どんなことでも、ぜひご相談くださいね!

「働きやすい職場づくり」のスペシャリスト~職員支援室が立ち上がりました!~

みなさん、こんにちは。府中病院の「職員支援室」です。

職員支援室は2019年に立ち上がりました。事務員2名、臨床心理士1名が在籍しています。

府中病院の職員支援室の主な業務は、府中病院で働く職員を全体的に支援することです。なぜなら、職員が安心して働くことができる環境をつくることが、よりよい医療の提供につながるからです。私たち、職員支援室は働く職員の意見をとおしてより良く改善していきたい、安心して長く働いてほしいという気持ちで職員のためにがんばっています。

しかし、働いていて気づいたことを報告したい時や相談したい時、いつ、だれに相談したらよいか迷うことが多いと思います。

そこで、府中病院の職員支援室では、働いている職員の声を、しっかりキャッチするために、「職員の声システム」というものを活用しています。

この「職員の声システム」というものは、院内のPCからログインすることで、職員が24時間いつでも病院に対して、意見や提案を伝えられるシステムになっています。

カテゴリーは7項目あり、それぞれさらに細かく項目が分類されています。

①評価・処遇→ 評価/人事考課(フィードバック面談)/ワークライフバランス/ナレッジメント(感謝・認知)/労働環境/キャリアアップ/その他
②人材育成→ 研修/セミナー/その他
③業務管理・組織管理→ マネジメント/その他
④人間関係→ 上司/同僚/部下/家族/友人・知人/その他
⑤面談希望→ 職員支援室/臨床心理士/臨床スピリチュアルケアカウンセラー/各所属長
⑥福利厚生→ 保育所/食堂/コンビニ/行楽行事/その他
⑦その他

例えば「こんな研修がしたい!」とか「こんなサービスがあれば良いな」というようなことも入力することができます。これらの得た情報を元に研修の立案や福利厚生の充実に注力しています。

この他にも、職員満足度(やりがい度)調査を年1回実施しています。この満足度調査より、職員が今、どんな思いで働いているのかを知ることで、意見を集約し、改善への取り組みを通して、他人に自慢できるような職場環境づくりに繋げていきたいと思っています。

みなさんがますます安心して働ける職場づくりに貢献していきたいと考えています。

職員の「こころ」のサポートもおまかせ。~府中病院職員支援室の臨床心理士にご相談ください~

働き方改革やワークライフバランスという言葉。みなさんも聞かれたことはありませんか?

  • 毎日残業が続いている
  • 家に仕事を持ち帰っている
  • プライベートの時間でも気付けば仕事のことを考えてしまっている

上記のように、仕事とプライベートの区切りがうまくつけられず、知らずしらずのうちに、“こころ”も“からだ”も疲れてしまっている方が多くいらっしゃいます。

このように、“こころ”と“からだ”は密接につながっており、どちらかのバランスが崩れると、もう一方もガタガタと崩れていきます。そうすると、不眠、焦燥感、思考力・判断力の低下、気分の落ち込みなどのさまざまな症状がでてくるのです。

仕事を頑張るのはもちろん大切なのですが、

  • 食事を“おいしく”食べることができる
  • 毎日“よく眠れた”と感じられる睡眠をとる
  • 適度な運動や余暇を楽しむ

といった、生活全体の習慣を見直してもらうことがメンタルヘルスを維持するためにとても大切なのです。

職員支援室では、

“こころ”の健康について正しい知識を広めていくこと

“こころが疲れて助けが必要だ”という職員からの声に耳を傾けること

これらも大切な業務の一つになっており、“こころ”の専門家である臨床心理士が配属されています。

たとえば、「最近考え事ばかりしている」、「職場の人間関係で悩んでいる」、その他、何か相談したいことがある時には、職員支援室の臨床心理士にお声がけください。

相談のお約束をする時には、心理士が携帯しているPHSに直接ご連絡をしていただくか、職員支援室員を通して予約を取っていただいても構いません。また、“職員の声”というシステムがあり、院内のパソコンからシステムにログインし、面談希望の項目の「臨床心理士」をチェックして相談内容を送信していただくと、心理士に声が届くようになっているので、そちらもぜひご活用ください。

もちろん、相談内容や個人情報は大切に扱いますので、外部に漏れることはありません。

業務のことだけではなく、それ以外にもご自身が不安に思っていること、困ったことがあればひとりで悩まず、お気軽にご相談ください。

このように、府中病院では、患者さんとそのご家族をサポートする職員。そして、その職員をサポートする、職員支援室のスタッフが揃っています。

皆さまのよきパートナーになれるよう、室員一同、日々精進してまいります!府中病院への就職されるみなさん。私たちがしっかりサポートします。