“One for All” 「ひとりはチームのために」、ひとりひとりが、医療プロフェッショナルとして自覚し、チームに貢献する。”All for One” 「チーム医療は患者さんのために」、次に「患者さん、指導医、コメデイカルスタッフすべてが、一人の研修医にかかわる」、チームの一員としてプロ意識を育むこと、各セクションを越え、院内を横断的につなぐ人のネットワーク、地域の開業医(当院で共に働いたドクターが多数)や医療スタッフとの院外ネットワークが府中病院のチーム医療の本質です。そしてOne for All, All for Client 「チーム医療は患者さんのために」。また、君達は1人ではありません。苦楽を共にできる仲間がいます、同期生10人は大きな励みでしょう。
さて、2020年1月23日に日本医療教育プログラム推進機構(JAMEP)が主催する「基本的臨床能力評価試験」というものがあり、今年も当院の研修医全員が受けました。この試験は、臨床研修医の客観的な臨床能力の実力を知り、今後研修病院が力を入れるべき内容を把握し、臨床能力のスキルアップや臨床研修プログラムそのものの評価に役立てることを目的としています。全国で同じ試験が実施され他病院と比較できて順位から偏差値まででます。幸い府中病院では順位で1桁台(今までに1番、4番、8番)の研修医がいて、全体的にも上位3割に食い込むほどの成績で指導医として誇らしく思います。好成績が良い意味で研修医全体に良いプレッシャーをかけ、彼らの成長に良循環の影響を及ぼしているようです。
医師研修は、これまで単一診療科でのストレート研修で専門分野に特化した医師養成を主眼としてきました。高齢化社会を迎え多くの疾患に対応できる医師養成に主眼が置かれ、2004年度から卒後臨床研修制度が必修化。2020年4月からはさらに総合診療能力育成に舵をきっています。それは、当院での使命【愛の医療と福祉に実現】のため、自らの練達を怠らないmastery for medical service、「地域とそこに暮らす人々の命と健康を守る」につきる。
当院では新研修制度開始の2004年より総合内科(現総合診療センター)を立ち上げ、初診外来、地域からの紹介患者・救急対応とその入院治療、さらには退院後の問題解決まで担っており、まさしく新臨床研修制度、新専門医制度の趣旨にのっとった日常診療、研修医教育を展開しています。2020年2月現在、総合内科を標榜し入院までみている研修指定病院で泉州地域では府中病院のみで、内科学会の内科専門研修プログラムと総合診療専門医研修プログラムを併せ持っています。 出てこい、ヒーロー!!
ONE DAY SCHEDULE
これでだいたい1日の予定は終了、受け持ち患者が重症の場合はもう一度回診して、状態が安定していれば安心して帰宅、気の合った仲間と夕食、一人飲み会、たまには先輩がおごってくれる、いろいろ。明日出会う患者さんに100%の心と体で向き合えるよう、英気を養います。