消化器内科というと、どのような仕事を思い浮かべるでしょうか?取り扱う疾患は消化性潰瘍、胃がん、大腸がん、膵疾患、など多数あります。胃カメラ、大腸カメラなどの内視鏡を用いた検査、治療を行っており、いわゆる「専門医」として仕事をしています。
しかし、地域の中核病院である府中病院では検査・治療といった明確な目的を有した患者さんの診察をするのみではありません。いろいろな基礎疾患、生活環境を有した患者さんが発熱、食欲不振、腹痛、下痢といった症状で受診されます。原因は消化器疾患のみならず、感染症や内分泌疾患、循環器疾患と診断されることも多々あります。また、救急疾患も多数扱っているため、的確に急性腹症の鑑別を行う必要があります。そのため消化器疾患のみの診断・治療では不十分であり、私たちはより広い目線で患者さんと向き合うことを心がけています。病歴聴取、身体所見を重視し、その上で各種検査を組み合わせながら鑑別診断を検討していきます。治療も画一的なものではなく、患者さん・ご家族の背景を考慮したうえで、患者さんにとってbetterな方針を決定しています。
医師として最初の2年間で礎を築いてもらうために
研修医からの「府中病院で研修をしてよかった」の言葉を励みに、時には厳しく時には優しく、「All For One!」の指導を続けます。