以前に比べると・・・

内視鏡室に長年勤務していると、昔に比べ内視鏡検査は楽に受けることができるという印象が強いです。技術の進歩により、画面に映る映像が綺麗なのはもちろんのこと、内視鏡のカメラ自体がどんどん細くなってきました。また、以前は胃カメラを行う場合、喉に麻酔をして、意識のあるうちに検査を行っていたため、どうしても嘔吐反射が強い患者さんには苦しい検査でした。しかし、内視鏡の検査中は眠たくなるお薬(鎮静剤)が使用できるようになり、患者さんからは「本当に楽でした」「目が覚めると検査は終わっていました」と言われ、「これならまた受けてみます」と笑顔で答えられました。それでも、胃カメラを受ける患者さんは「病気に対する不安」「検査に対する不安」があります。私達は少しでもその「不安」を軽減できるよう日々の業務に取り組んでいます。

当院ではほとんどの方が鎮静剤を使用しています

内視鏡検査を「苦しい」と感じる原因は様々ありますが、主に検査に対する不安や胃カメラの挿入時の嘔吐反射や違和感が考えられます。そこで、当院では通常行っている喉の麻酔に加え、検査に対する緊張や不安を軽減し、苦痛を軽減するために、検査を受ける方の希望があれば「鎮静剤」を使用することができます。ただし、鎮静剤の効果が薄れ、目が覚めるまで、休憩が必要となります。検査当日は車・バイク・自転車等の運転がご自身ではできないなどのデメリットもあります。また、慢性の呼吸不全やアレルギーのある方など鎮静剤を使用できない場合もあります。

検査中は看護師が常に患者さんのそばで血圧、脈拍、呼吸状態を観察しています。また、鎮静剤を使用された患者さんは、担当の看護師が常駐している専用の休憩室にて休んでいただいております。鎮静剤について質問などがございましたらお気軽に私たち看護師に聞いてください。

安心して胃カメラを受けていただくために

当院内視鏡室の看護師は、専門の知識を有した消化器内視鏡技師が多数在籍しています。さらに、内視鏡のカメラを含め医療機器の取り扱いに特化した臨床工学技師と協働し業務を行っています。

私たちは、患者さんが安全に胃カメラを受けていただくために、看護のエキスパートと多職種が一丸となって、内視鏡検査が受けられるようにチームとして連携をはかっています。もし、内視鏡検査について疑問に思われることなどがございましたら遠慮なく看護師に聞いてください。そして、検査室に入ってから検査が終わるまで私たち看護師がいつも患者さんの側にいますのでご安心ください。