なによりも大切にしているのは患者さんとの信頼関係

当院の人工透析室では、約250名の患者さんに透析治療を行っています。私たち看護師は、一人ひとりの患者さんと真剣に向き合い、そのニーズに応えられるよう日々精進しています。

私たちは患者さんの変化にいち早く気付くことができるよう、普段からコミュニケーションを大切にしています。また、日常生活のどんなことでも相談できる雰囲気作りを心がけ、思いを打ち明けられる関係になれるよう努めています。

透析治療は日常生活の、そして人生の、一部となるため、患者さんの大切な時間を安心して過ごしていただけるように、私たち府中病院看護師は患者さんとの信頼関係を大切にしています。

日常生活に寄り添った透析治療

透析治療を行うには水分管理や食事管理と上手く付き合うことが大切です。

透析治療を始めたばかりの時期は目安がわからず、苦労される方もおられると思います。

「今日は体重が増えすぎた」

「わかってるんやけど、やっぱり食べ過ぎてしまうわ」

「どうしても喉が渇いて飲んでしまう」

など、水分や食べるものを気をつけてはいても皆さん大変なようです。

私たちは透析患者さん本人が話す体調や症状だけでなく、身体所見や透析前後の血液検査結果やレントゲン結果、内服されているお薬など様々な情報を総合的に分析し、患者さん一人一人のライフスタイルも考慮して、無理のない範囲での水分・食事管理を提案しています。透析治療での透析時間や除水量なども患者さんの思いや考えを聴き、日々一緒に考え、治療しています。

このように、私たちは日常生活に寄り添った透析治療を大切にしています。

自宅でも職場でも安心して腹膜透析を

当院では腹膜透析治療も行っています。腹膜透析は自宅や職場などで、ご自身で腹膜透析液を交換していただく治療です。通院は月1~2回です。

自宅での腹膜透析に関するトラブルや患者さんの体調の変化に日々迅速に対応しています。腹膜透析の治療法によっては病院から遠隔で治療結果が閲覧できるシステムがあり、不安やトラブルを素早く解決することもできます。

感染症に関しても、来院時には看護師が細かく観察を行い、自宅でもケアが継続できるよう観察ポイントをお伝えしています。

通院回数が少なくても、しっかりと患者さんの身体の状態をみて、お話を聴き、自宅で安心して過ごしていただけるよう全力でサポートしています。

治療の選択も一緒に

腎臓が悪くなり、透析治療を考え始める時期から、私たち透析室の看護師が泌尿器科外来で腎臓の働きを長持ちさせるためのお話をさせていただいています。

また、患者さんと私たちとでさまざまな情報を共有し、患者さんの生活リズムやお仕事、家庭環境に合わせた治療を提案し、一緒に治療を選ぶため、不安や疑問をその都度解決することができます。また、透析治療を始めてもスタッフが代わることなく、安心して治療を受けることができます。