生きる力を共にのばします~Best Life Best care~
HCUとは、HighCareUnit:ハイケアユニット、高度治療室のことです。
東HCUの特徴は、ベッド数は10個あり仕切りがなくワンフロアの病棟になっています。全体を見わたすことができ、患者さんの最も近くに寄り添って状態を常に観察することができます。
東HCUには、年間約570人の患者さんが入院されます。主に救急車で搬送されて緊急入院となった方や緊急手術、緊急内視鏡治療、緊急心臓カテーテル治療を行った方を受け入れています。その中には、生命の危機的状態にあり人工呼吸器やたくさんの点滴がつながっている患者さんもいれば、治療上安静が必要な患者さんなど幅広い患者さんが入院されています。一般病棟で過ごすことができる状態に回復するまで東HCUで看護を行います。突然の発症により緊急入院となることや多くの医療機器に囲まれた特殊な入院環境の中で生活をすることは患者さんやご家族さんにとって不安な気持ちになります。その不安に少しでも寄り添えるように私たち看護師はいつも声をかけ、不安な気持ちについて支援しています。「病気」を看るだけでなく、「人」を看ることを大切にしています。
東HCUに入院される患者さんの多くは自分の思いを訴えることができません。そのため表情や、全身を観察し、日々の変化する状態から気付けるように24時間ケアを行います。また、看護師同志コミュニケーションをとり患者さんにとって何が最善のケアなのか常に考えて行動しています。
入院時から医師、薬剤師、栄養士、理学療法士、作業療法士、言語療法士、ソーシャルワーカーが連携し、患者さんが最良の状態で在宅復帰ができるようにチーム一丸となり取り組んでいます。
生きる力をのばすために、私たちは何ごとにもBestを尽くします!!
看護師と多職種とのコミュニケーションのひと場面
私たちは、日々医師を含む多職種のスタッフとのコミュニケーションを大切にしています。
<手術後の患者さんのケアについて多職種とのコミュニケーション>
「痛みが強く離床がすすんでいません。痛みが軽減できるように薬の調整はできませんか?」
「飲水する時の体位は?トロミはどれぐらいつけたらいいですか?」
「食事の食べる量が増えません。食事を食べやすいようにおにぎりやうどん、ゼリーなどに変更できませんか?また、カロリー量が増えるためにはどんな食事がありますか?」
「看護師がベッド上でできるリハビリはありますか?」
「褥瘡ができやすいため、保湿などのスキンケアを行いましょう。」
「テープで表皮剥離しやすいので、テープの種類を変更しますか。」
「筋力低下があり元の生活に戻るには退院後、リハビリの継続や福祉サービスが必要な状態になる可能性があると思います。その時は相談員と一緒に支援をしていきます。」
患者さんの命を守るために
東HCUには救急看護認定看護師がスタッフと共に患者さんのケアを行っています。また、スタッフが患者さんの状態の変化にいち早く気づき救急処置が行えるように日々トレーニングを行っています。
救急看護認定看護師の仕事の1つとして、看護師だけでなく医療従事者に対し一次救命処置(BLS)の講習を行っています。年間約100人が受講しバッジを貰っています。