南大阪における腹腔鏡手術の虎の穴〜若手外科医にも多くの執刀機会が得られる研修環境〜

はじめまして、外科センターの辻尾です。今日は、卒後6年目の若手外科医である私から、府中病院外科センターの外科研修をご紹介したいと思います。府中病院外科センターは悪性腫瘍から良性疾患まで幅広く診療を行っており手術症例も豊富な施設です。府中病院は、私たち大阪の外科レジデントにとって、

「腹腔鏡手術といえば府中病院」

「府中病院は若手にも執刀のチャンスが多い」

といった憧れの外科研修施設です。

私はありがたいことに、2年前の春から府中病院外科センターの一員として働く機会をいただき、手術手技や術後管理について日々学ばせていただいております。

当科は大阪における消化器外科の名門として知られており、地域から多くの症例が集まります。また内間先生はじめ層の厚い指導医の先生方にも恵まれ、私たち外科レジデントにとって憧れの環境です。

そんな我らが府中病院外科センターの教育環境の一番の魅力は、若手一人一人をよくみて公私ともに(笑)親身に指導してくれる指導医の先生方です。

「今の展開、最高やなぁ!」

「美しい電メスさばきやな。センスあるな。」

「ここは、そこの組織を5時方向に引っ張ったほうがいいと思うよ」

「まずは右から剥離したほうががいいよ」

などなど、若手をほめてのばしてくれる外科には珍しい優しい先生方です。私もほめられて育つタイプなので、気持ちよく技術を伸ばすことができました。

第44回日本外科系連合学会学術集会 Surgical Battle SASUKE 優勝

今回私は2019年6月19~21日金沢にて開催された第44回日本外科系連合学会学術集会に参加しました。学会内にて毎年開催されているSurgical Battle SASUKEという腹腔鏡手技のスキルを競うコンテストが開かれており、府中病院からも私を含め外科センター岡田医師、青松医師(現大阪市立総合医療センター消化器外科)の3人で参加しました。具体的にどのようなことをするかといいますと、腹腔鏡の器械を使って貯金箱に紙幣を畳んで入れたり、カップを積み上げたりといかに腹腔鏡の鉗子をスムーズに操作できるかを競います。

全国から多数の施設が参加しており予選からの参加となりましたが、予選は難なく突破し決勝戦に望むこととなりました。決勝戦は4施設で行われ当院の他に名古屋大学病院、東京慈恵医科大学病院、埼玉医科大学病院と全国の強豪ぞろいでした。結果は見事優勝に輝き、予選を含めすべての種目で1位という完全優勝でした。

並み居る競合の中、優勝という最高の成果を残すことができたのは、内間先生はじめ指導医の先生方のおかげです。これからも府中病院外科センターの一員として働けることを感謝し、できるだけ多くの患者さんに貢献できる外科医として研鑽を積みたいと思います。外科志望の研修医の先生や当院に興味のある外科の先生は、ぜひ府中病院に見学にきてください。手術室でみなさんをおまちしています!