腹腔鏡手術を学ぶには絶好の環境〜府中病院外科センター〜
こんにちは。府中病院 外科センター 医長の平川俊基です。
みなさんはドクターXというドラマを御存じでしょうか。「私、失敗しないので」という名セリフでおなじみの外科医・大門未知子が主役です。米倉涼子さんが颯爽と手術する姿が印象的ですね。どんな手術もできる外科医に憧れるのですが、最近は外科の中でも専門化が進んでおり、当院でも分野別の診療に分かれています。私は上部消化管(胃、食道)、ヘルニア(鼡径、腹壁)を専門に診療を行っています。
府中病院 外科センターでは、2018年度は1,013件の手術を施行しており、腹腔鏡(内視鏡)手術は400件を超えています。日本内視鏡外科学会には技術認定制度があります。
技術認定制度は、平たく言えば「内視鏡手術を安全に行い、指導できる技量、知識がある医師かどうか」を判定するものです。様々なスタッフの指導、協力のおかげで当院も昨年、胃がんの手術で合格することができました。当科の手術が安全な手術であると学会により認められたこと、そして指導体制が良かったという手術教育の成果であると感じています。
当科では積極的に手術の勉強ができる環境(手術見学、ビデオカンファレンス、2回/年以上のウエットラボ) が整っています。
当科では2年以上前から胃がんに対するロボット支援下胃切除術を開始しており、現在40例以上を安全に施行しています。多関節機能、手ぶれ防止、3D画面など非常にメリットのある手術だと考えています。
安全で確実な手術を心がけるとともに、若手医師の指導にもより一層力を入れていきたいと考えています。また初期研修医、専攻医にも学会発表、論文作成を積極的に行っております。研修医の皆さん、医学生の皆さん、府中病院の外科センターは、様々な専門領域の指導医が揃っており、診療、教育、学術の各部門で高い実績を上げております。是非一度、府中病院に見学にいらしてください。
これからの外科治療を担う若手医師、医学生のみなさんとお会いできることを楽しみにしています!
知識を技術をぐいぐい伸ばす指導体制〜初期研修、専攻医研修の特長〜
- がんなどの悪性疾患のみならず良性疾患(胆石症、ヘルニア、肛門疾患など)も多数経験できます。
- 手術見学に積極的に参加している(他病院との交流も)
- ビデオカンファレンス(Webを用いて手術ビデオを供覧します)
- 2回/年以上のウエットラボ(豚を用いて手術トレーニングを行います)
- 外科症例カンファレンス(毎週)
- 執刀医からの術後フィードバック
- 飲みニケーション
- 学会出張サポート(年6回程度は病院のサポートがあります)