手術支援ロボット ダビンチ

ダビンチとは?

ダビンチは、従来の腹腔鏡手術と同じように、いくつかの小さな切開部を作り、手術医の操作に従って内視鏡・メス・鉗子を動かして手術を行う内視鏡手術支援ロボットです。

「サージョンコンソール」とよばれる操縦席に座り、3D画像を見ながら手元のコントローラーを操作します。

「ペイシェントカート」の4本のロボットアームにその動きが伝わります。

「ビジョンカート」のモニターに手術中の画像が映し出され、手術スタッフも同じ画像が共有されます。

ダビンチの特徴

1.体への負担が少ない

切開部分が小さくてすむために、傷が少なく、出血も抑えられます。

2.鮮明な3D(3次元)画像

コンソールモニターには高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像が映し出されます。

3.精密な動きを再現

医師がロボットアームに装着されている鉗子やメスを操作します。

ダビンチの鉗子はリスト構造を持ち、人間の手より大きな可動と手ぶれ補正機能を備えています。

4.低侵襲ロボット支援手術の実績

ダビンチは今日までに世界中で約250万件(2015年時点)のさまざまな外科的手術で使用されてきています。

ダビンチ担当

泌尿器科

府中病院泌尿器科では、悪性腫瘍(前立腺がん、膀胱がん、腎がん、腎盂尿管がん)を始め、前立腺肥大症、尿路結石症といった一般泌尿器科疾患や慢性腎不全についての血液透析や腹膜透析などの治療を行っています。

その中でも、当院は大阪府がん診療拠点病院として悪性腫瘍に対する治療を積極的に行っています。特に、前立腺がん、腎がん、腎盂尿管がんの手術件数が増加し、鏡視下手術による低侵襲手術を推奨しています。

そして、低侵襲手術支援ロボット「ダビンチ」を導入し、2016年6月からは前立腺がんに対してロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術(RALP)を開始し、2017年10月からは腎がんに対してロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術(RAPN)を開始、2019年8月からは膀胱がんに対してロボット支援腹腔鏡下膀胱全摘術(RARC)を開始いたしました。

患者さんにとって、より安全で体に負担の少ない、機能温存を踏まえた手術を提供していきたいと考えています。

(※症例によってはダビンチ手術の適応外になる場合がございます)

泌尿器科 部長 播本 幸司

  • 日本泌尿器科学会 専門医・指導医
  • 日本泌尿器内視鏡学会 腹腔鏡技術認定医
  • 日本内視鏡外科学会技術認定医
  • 日本泌尿器内視鏡学会 代議員
  • 日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医
  • 日本透析医学会 専門医・指導医・評議員
  • ロボット(da Vinci)手術認定医

泌尿器科 副部長 黒木 慶和

  • 日本泌尿器科学会専門医・指導医
  • 日本泌尿器内視鏡学会腹腔鏡技術認定医
  • 日本透析医学会専門医・指導医
  • 日本泌尿器科学会/日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器ロボット支援手術プロクター認定医
  • ロボット(da Vinci)手術認定医

テクニカルアドバイザー 吉岡 邦彦

板橋中央総合病院

特任副院長/ロボット手術センター長/泌尿器科診療部長

東京医科大学 泌尿器科学教室 兼任教授

慶応義塾大学 泌尿器科学教室 非常勤講師

島根大学医学部 泌尿器科学教室 嘱託講師

●大阪市大グループ医師のサポート体制

泌尿器科

当科の診療科紹介と外来担当医表はこちらからご覧いただけます。

診療科紹介
外来担当医表

外科センター

2017年9月胃がん、2018年6月直腸がんに対するロボット支援手術を開始しました

近年さまざまな消化器外科手術において、従来の開腹手術から腹腔鏡下での低侵襲手術へと変換されつつあります。開腹手術と比べて、腹腔鏡による手術の利点は、より早い術後の回復および社会復帰、より短い入院期間、術後の痛みが軽い、小さな傷になるので美容上の美しさなどが挙げられます。しかし腹腔鏡下手術では、奥行き感の少ない二次元の画面あるいは奥行き感が強調されすぎる三次元の画面、長くて関節機能がない鉗子、手振れなど複数の限界点があり、開腹術と比べて技術的困難性が高くなります。手術支援ロボット「ダビンチ」では、術者は「自然な奥行き感が得られる三次元による立体的で正確な画像」を見ながら手術することができ、また手ブレ防止機能と術者の思った通り自由に曲がる多関節鉗子で、腹腔内の複雑で細やかな手術手技ができます。

ダビンチを用いた手術の詳細を知りたい、またはその手術をご希望になられる方は、当院外科外来までご連絡ください。

― 胃がん 担当 ―

ロボット支援下胃切除は膵液漏、腹腔内膿瘍、縫合不全、通過障害・吻合部狭窄などの局所合併症のリスクを従来の腹腔鏡下胃切除よりも低くし、開腹手術への移行率を低下させ、より安全かつ正確で体への負担が少ない治療となる可能性があります。また精緻な手技によって根治性の向上(再発率の低下)などの長期成績の向上も期待される治療であります。

早くより腹腔鏡下手術を導入しその豊富な経験と技術をもとに当院では、次世代の腹腔鏡下手術を見据えて、このたび胃がんに対するロボット支援下胃切除術を導入しました。手術の執刀は、ロボット手術の十分な訓練をうけて認証された、腹腔鏡手術の豊富な経験と技術を持つ日本内視鏡外科学会技術認定医を中心としたチームが施行します。ロボット支援下胃切除術においても、当院の安全でクオリティの高い低侵襲な手術を心がける姿勢は変わりません。

外科センター 医長 平川 俊基

  • 日本外科学会認定医・専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医・専門医・指導医
  • 日本食道学会食道科認定医
  • 日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)
  • ロボット(da Vinci)Console Surgeon手術認定医
  • 近畿外科学会評議員
外科センター 副部長 森本 純也

日本外科学会認定医・専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医・専門医・指導医
日本食道学会食道科認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)
ロボット(da Vinci)Console Surgeon手術認定医
近畿外科学会評議員

― 直腸がん 担当 ―

外科センター センター長 内間 恭武

  • 日本外科学会専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医・専門医・指導医
  • 日本大腸肛門病学会専門医・指導医・評議員
  • 日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)・評議員
  • 日本内視鏡外科学会ロボット支援手術認定プロクター(消化器・一般外科):直腸
  • ロボット(da Vinci)手術認定医
  • 近畿外科学会評議員
  • 近畿内視鏡外科研究会世話人

外科センター

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外来担当医表

婦人科

2020年7月からロボット支援手術を開始しました

婦人科疾患にもロボット(ダ・ヴィンチ)支援下手術を導入しております。子宮脱・膀胱瘤など骨盤臓器が下がってくる状態を骨盤臓器脱(pelvic organ prolapse: POP)と総称しますが、当科では2019年12月から腹腔鏡を用いメッシュで矯正する手術を行っており、現在は腹腔鏡またはロボット支援下で対応しております。また、子宮筋腫などで子宮を摘出する必要がある場合もロボット支援下手術の適応となります。“ロボット手術”と聞くと少し違和感があるかもしれませんが、従来の腹腔鏡手術に補助機材を加えることで、執刀医の動きをより正確に再現できるようになったとご理解ください。
  
ロボット支援下手術は日本内視鏡外科学会の技術認定医、かつ所定のロボット手術トレーニングを終了した医師が担当しております。

婦人科 副部長 西岡 嘉宏

  • 日本産科婦人科学会 専門医・指導医
  • 日本臨床細胞学会 臨床細胞診専門医・指導医・教育研修指導医
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本婦人科腫瘍学会 婦人科腫瘍専門医・指導医
  • 日本産科婦人科内視鏡学会 技術認定医
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定医
  • 日本東洋医学会 漢方専門医
  • ロボット(da Vinci)手術認定医
  • 婦人科 da Vinci 支援手術教育プログラム修了
  • 難病指定医
  • 医学博士

婦人科

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外来担当医表

ダビンチチーム

麻酔科医 森 正信
メッセージ

ダビンチ手術は全身麻酔で管理します。

麻酔科専門医が常時監視し、安心、安全に手術を受けられる環境づくりに努めています。

手術看護認定看護師
メッセージ

ダビンチ手術のメリットが最大限に発揮され、皆さんが安心して安全な手術を受けられるよう手術環境を整えています。気になることや不安に思うことは遠慮なくお声かけください!

臨床工学技士
メッセージ

「安心・安全な医療機器の運用」様々な医療機器が病院内で使用される現在、私たち臨床工学技士が常に心掛けている理念です。高度な技術の結集であるダビンチ手術においても安心・安全を目指して機器管理面をサポートしています。

ダビンチ手術の実績

部位2016年度2017年度2018年度2019年度2020年度合計
前立腺3140425820191
腎臓41016535
膀胱7613
1023191466
直腸23201558
仙骨膣固定55
膣式子宮全摘55

2020年10月16日時点

ダビンチに関するQ&A

Q1.入院期間はどれくらいですか?

患者さんの状態によって変わりますが、約10日程です。

Q2.費用はどれくらいですか?

健康保険が適用されますので、高額療養費制度を利用することで負担を少なくすることができます。費用についての詳細は西館1階のAIF総合相談センターまたは総合受付にてお問い合わせください。

Q3.ロボットが手術するのですか?

ダビンチ手術は、認定資格を取得し、トレーニングを積んだ医師によって行われます。医師をサポートするのがロボットの役割で、ダビンチ自身が勝手に動作することはありません。医師がロボットを活用し、より精緻に行う手術です。

ダビンチに関するお問合せ

〈一般の方〉
泌尿器科または外科または婦人科外来
月~金曜日(祝祭日除く) 午前9時~午後5時
0725-43-1234
〈医療関係者の方〉
地域医療連携室
月~土曜日(祝祭日除く)午前9時~午後5時
0725-40-2147
0120-40-2147[予約専用フリーダイヤル]
0725-40-2148