人工透析室のご紹介
人工透析室では、腎臓の機能が低下している方へ、残された腎臓の機能を保つことができるように食事、服薬や日常生活などを踏まえ、お話をさせていただいています。
また将来透析が必要となった際には、どの治療方法を行うかを、個々のライフスタイルに合わせ決定できるよう、支援を行っています。
透析治療導入後は、血液透析や腹膜透析といった治療を行うことになりますが、医師、臨床工学技士、管理栄養士、薬剤師など多職種と連携して、患者さんに寄り添い、安全で安心した透析治療を受けていただけるように取り組んでいます。
私たち看護師は、一人ひとりの患者さんと真剣に向き合い、そのニーズに応えられるよう日々精進しています。また患者さんの変化にいち早く気付くことができるよう、普段からコミュニケーションを大切にしています。日常生活のどんなことでも相談できる雰囲気作りを心がけ、思いを打ち明けられる関係になれるよう努めています。
血液透析
人工透析室は、南透析室39床、東透析室35床の合計74床あり、約230名の患者さんに治療を行っています。
血液透析導入後は、身体症状だけでなく、血液検査やレントゲン結果、内服薬などの情報から、ライフスタイルを考慮し、無理のない範囲での水分・食事管理を提案しています。また、透析時間や除水量なども患者さんと一緒に考えています。
東透析室ではオンラインHDF治療を行っています。
東透析室
南透析室
腹膜透析
人工透析室では、腹膜透析の診療も行っています。腹膜透析導入後は、患者さんの体調の変化やトラブルに迅速に対応しています。来院時にはチューブの状態や排液の観察を行い、自宅でもケアが継続できるよう観察ポイントを指導しています。遠隔モニタリングにより、自宅での治療状況に関しても確認しております。
療法選択
腎臓の機能が低下し、ゆくゆくは透析治療が必要となる方へ、就業状況や社会生活での役割、また本人の思いを尊重しながら対話を進めています。将来、血液透析・腹膜透析・腎移植などより、どの療法を選択するのかを患者さんに寄り添い意思決定を支援しています。
当院での取り組み
人工透析室は、個室が4床あります。COVID-19感染症などの隔離が必要となる患者さんに対して、個室で透析を行っています。他施設からの転院についても対応しています。
その他にも帰省や出張、旅行などでの臨時透析も承っています。また、車いすで入室できる更衣室やトイレも完備しています。
患者さんの筋力低下防止の一環として、医師やセラピストと協力して透析中の運動療法にも取り組んでいます。
送迎
無料送迎バスを運行しています。ただし、自分で乗降が可能な患者さんに限り、利用していただいております。無料送迎バスは、個別送迎ではなく乗り合いとなり、車いすの対応はしておりません。また、送迎できる地域も限られています。
ご不明な点がございましたら、人工透析室までお問い合わせください。