プログラムの名称

府中病院 臨床研修プログラム(プログラム番号:030776303)

プログラムの目標

府中病院で働く職員全員の共有財産である‘AIFフィロソフィー’に基づき、当院の医療サービスを利用される人びと、 そのご家族、そして地域社会とのパートナーシップを築きながら、有機的に働きうる臨床医を育成することを目的とする。
よって、当院で研修を受けようとする研修医は、将来の専門性にかかわらず、2年間の総合診療研修に専念し、プライマリ・ケアの基本的な診療能力を身につけるとともに、院内のチーム医療、救急医療の現場や地域の医療・福祉機関との連携などの経験を通じて、医師としての全人格教育を目指し、豊かな人間性を涵養することを目標とする。

プログラムの特色

本プログラムにおける総合診療方式とは、現在の地域の医療需要に対応するプライマリ・ケアの能力に優れた医師を要請する研修体制であり、 そのために最低限研修すべき科として必修診療科を設けている。

本プログラムでは、研修医が、将来、専門でない分野における臨床経験が不十分なまま医師となるのでなく、専門分野の疾患の治療とともに、医師として患者、 その家族の抱える様々の身体的、心理的、社会的問題を認識・判断し、問題解決を図ることができるような能力、いわゆる患者を全人的に診る能力を身につけることを目指している。

また、これらの診療科をそれぞれ研修する中で、チーム医療のコーディネーターとしての機能を発揮できる能力や、 医師としてのコミュニケーション能力を生涯にわたり向上させうる基盤を獲得することを目指している。

これらの目標の到達度は、厚生労働省の定める卒後臨床研修目標と各科の到達目標に照らして判定される。

当プログラムの研修は、厚生労働省の定める「新しい医師臨床研修制度」に基づき、内科、外科、及び救急部門を基本研修科目として、小児科、精神科、産婦人科及び地域医療の研修を必修科目として行なう。

基本研修および必修研修科目以外の期間は、研修医自らの希望もしくは到達目標の達成度に応じて、選択科目の研修をうける。 研修期間は、原則として2年間とする。

カリキュラムの構成

1年次は、内科6カ月、外科3カ月、救急3カ月の基本研修で、2年次は、小児科、精神科、産婦人科、地域医療を必修として各1カ月間研修し、残りの8カ月間を選択とし、研修医が希望する診療科を研修できる構成とした。

1年次内科外科救急
6カ月3カ月3カ月
2年次小児科精神科産婦人科地域医療選択科
1カ月1カ月1カ月1カ月8カ月
小児科ベルランド総合病院・和泉市立総合医療センター・阪南市民病院(平成30年度~)
精神科
医療法人利田会久米田病院
医療法人杏和会阪南病院
地域医療
医療法人社団健育会西伊豆健育会病院
高野町立高野山総合診療所
阪南市民病院

  • 選択科目は、内科分野(循環器、消化器、血液、糖尿病、呼吸器、総合内科)、外科分野(外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科)、 産婦人科、麻酔科、救急、形成外科、透析センター、小児科、病理科、放射線科、眼科、皮膚科、などの中から希望に応じて複数科研修可能。
  • なお、小児科、精神科、地域医療の必修および選択研修はそれぞれ以下の協力型病院もしくは協力施設にて行う。

基本研修及び必修科と選択科の研修内容

a.基本研修・必修診療科研修:
厚生労働省の定める基準に沿って設定された研修期間ならびに到達目標であり、当プログラムにおける全ての研修医が修めるべきものである。 到達目標は行動目標と経験目標からなる。
 
b.選択科研修:
必修科の研修を修了したものにおいて、厚生労働省の定める卒後研修目標の達成を一層充実したものとし、かつ必修科研修中に達成不十分であった目標が、2年間の研修修了時には最終的に達成しうるよう選択できるものである。

プログラム責任者と参加施設の概要

プログラム責任者
  • 臨床研修室 室長
プログラム参加施設
基幹型病院府中病院
協力型病院
ベルランド総合病院
和泉市立総合医療センター
医療法人利田会 久米田病院
医療法人杏和会 阪南病院
阪南市民病院(平成30年度~)
協力施設
医療法人社団健育会西伊豆病院
高野町立高野山総合診療所
プログラム参加施設と研修プログラムの概要
本プログラムによる臨床研修は主に府中病院で行われるが、小児科については、ベルランド総合病院、和泉市立病院、阪南市民病院(平成30年度~)、精神科については、久米田病院、阪南病院、地域医療の研修は、協力施設において予防医療や改善指導、在宅診療等を通して地域診療の現場を体験すると共に地域のかかりつけ医としての役割、紹介元、逆紹介先の現状を理解する。
カリキュラムでの内科における専門診療科は、診療科の指導体制や希望により複数科のローテーションとなる。

プログラムの管理運営体制

当院の臨床研修を管理運営する体制として、そして、研修医をあらゆる面で評価し、サポートできる組織として、 プログラム責任者(教育責任者)と当院各科責任者及び各協力施設の指導責任者他、看護部長、管理部長(事務長)等によって構成された「研修管理委員会」を設ける。

研修管理委員会の職務と権限
  1. 研修管理委員会は本プログラムによる研修医の臨床研修目標達成に責任を持つ。
  2. 研修管理委員会は研修医の採用選考、研修カリキュラムの検討、研修指導医の決定を行う。
  3. 研修管理委員会は研修施行に関する各施設及び診療科への連絡、指導を行う。
  4. 研修管理委員会は研修実施の評価と認定の指導を行う。
  5. 2年間の研修修了時に研修管理委員会は、総合診療方式における基本的研修目標の達成度を判定し、これを院長に報告する。 院長は研修修了と目標達成についての最終判定を行い、研修修了認定書を交付し、その結果について厚生労働大臣に報告する。

定員、収容定員

本プログラムの定員は20名とする。(1年次 10名、2年次 10名)

研修医の勤務時間

勤務時間は、病院の規定により常勤医と同様午前8時45分~午後5時15分までとする。

日曜、祝祭日、を含み週休2日制
時間外勤務・当直勤務あり
有給休暇、夏期休暇あり

研修医の指導体制

当院では、各科研修医1名に対し原則として担当指導医1名とする。

担当指導医には、各診療科部長クラス、5年以上の臨床経験を持つ医師、大学講師など教育指導経験のある医師、そして、各種学会認定医、専門医などが担当する。 また、疾患や病態によっては随時現場医師や上級医からの指導や指示を受けることができるよう、現場経験重視型の研修体制を取る。

担当指導医は研修医がローテートする各診療科・部門の指導責任者と連絡を密にし、研修医の評価や指導について適宜検討し、研修医に目標を達成させるために連携する。 全ての指導医は、プログラム責任者によって統括・管理され、研修管理委員会に集約される。

研修管理委員会は、研修医が一貫した研修指導を受けられるよう指導医の調整や、診療科間及び施設間の研修環境の整備、 研修医からの相談窓口としての対応など、様々な面で研修医をバックアップできるよう心がけている。

研修医の記録及び評価方法

研修医は、EPOCによるWEBでの評価システムを活用すると同時に、自主的に各科での臨床研修修了後に、担当した入院患者、特殊患者、手術患者の記録と自己評価を研修指導者に提出、指導医の三段階評価(A;できる、B;なんとかできる、C;できない)を受ける。研修管理委員会は、これらの手順に基づき、研修医のカリキュラム目標の到達度を判定し、その結果を研修医手帳に記載する。

委員会は、これらを記録したものに基づいて研修目標達成の可否判定を行うと同時に、研修医から研修内容に対する評価等の意見を表明する場を設け、定期的に意見聴取を行った結果を病院長に報告する。

当院では研修医の様々な質問や研修に関する悩みなどは、各科指導医、そして、臨床研修プログラム責任者と院内LANによるメールでやり取りできるので、日常において「研修医手帳」のやり取りは基本的に行わない。 但し、定期的に指導医の内容確認を義務付けし、研修医への面談によるフィードバックを受けることができる。また、その際に研修医からの質問内容や研修に対する提案が病院として検討に値する場合は、 指導医より院長に報告・相談し、院長の判断で研修管理委員会を開催して決議した上での対応もありうるものとする。

研修カリキュラム修了の認定及び証書の交付

2年間の臨床研修修了後に、研修管理委員会は基本及び必修研修目標の達成度を判定し、これを統括責任者である病院長に報告する。 病院長は研修修了と目標達成についての最終判定を行い、研修修了認定書を交付し、その結果については厚生労働大臣に報告する。

研修カリキュラム修了後のコース

2年間の臨床研修修了後の進路は、研修医の希望を聞き、当法人の状況に照らし合わせて、研修医がさらに上級の研修や各種学会の専門医・認定医を目指して当法人の医員となるのか、または他施設(基幹病院、大学院進学など)へ進むかなどの進路ついて適切に対応する。 尚、特定の大学等に偏った進路指導は行わない。

内科研修カリキュラム

研修の一般目標

厚生労働省の臨床研修到達目標に基づき、プライマリ・ケアを遂行しうる臨床医を基本とし、 特に内科疾患全般の診療に必要な基本的知識、技能、及び医師として必要な態度を身につける ことを目標とする。

カリキュラムは、一般内科診療における基本、より専門性を加味した専門研修にわかれる。 基本研修では、一般内科・救急診療に必要な診察技術、知識を、専門研修では、救急、消化器、 循環器、血液内科、代謝・内分泌内科等をローテーションすることにより、総合的・有機的に 習得する。

(1)基本研修

一般内科診療において頻度の高い救急及び慢性疾患いわゆるcommon diseaseについての 診察、検査、治療、管理等の基本を習得する。 そのために、総合内科を基本とし 一般・救急、消化器、循環器、血液内科、代謝・内分泌等をローテーションする。

(2)専門研修

上記基本研修終了後、さらに消化器、循環器、血液内科、代謝・内分泌のそれぞれの分野で、 より専門的な知識、診察能力の習得に努めるとともに、患者の全人的治療・管理能力 を身に付けるために長期研修プログラムを選択することができる。

研修及び指導方法
  1. 研修医は指導医の指導監督のもとに入院患者の受け持ち医として診察を行う。
  2. 研修医は指導医の監督のもとに外来診療を行い、一般内科医に必要な診察能力を高める。
  3. 研修医は指導医の監督のもとに当直を行い、外来救急及び病棟の時間外診療研修を行う。
  4. 研修医は入院受け持ち患者の退院後、1週間以内にサマリーを記載し、指導医の評価を受ける。
  5. 内科及び院内合同症例検討会、抄読会、回診のほか、CPC、各種カンファランス、研究会 に積極的に参加し発表する。また、内科学会等への参加、発表を行う。

外科研修カリキュラム

研修の一般目標

本カリキュラムは、外科基本研修と外科選択(専門研修)にわかれる。外科選択研修は、消化器一般外科を中心とした研修を行うが、外科基本研修での目標達成度を考慮して、 偏りの無い研修が行われるよう配慮されている。

一般外科疾患に関する基本的な知識の習得、診断方法の理解、基本的な外科的処置、術前・術後 管理の理解、外科系医師として要求される基本的態度を身につけ、一般外科疾患のプライマリ・ケアが遂行されることを目標とする。

(1)基本研修
総合診療方式における基本的研修目標達成の一環としての外科研修であり、全研修医が修めることとする。
一般外科疾患に関する基本的な知識の習得、診断方法の理解、基本的な外科的処置、術前・術後管理の理解、外科系医師として要求される基本的態度を身につけ、一般外科疾患のプライマリ・ケアが遂行されることを目標とする。
(2)専門研修
消化器一般外科に渡り、より進んだ外科的診療、治療を行う能力を身につける。
外科必修研修を終了した後、厚生労働省の定める卒後研修目標の達成をより充実したものにするために、また、外科必修研修中に達成不十分であった研修目標が最終的に達成されるよう、消化器一般外科の長期研修カリキュラムを選択することができる。
研修及び指導方法
  1. 入院患者、救急患者を指導医とともに担当し、基本的診療を行いうる知識の習得に努める。
  2. 初期治療に必要な情報を収集でき、検査治療計画を立てることができる。
  3. 適切かつ医学的な評価に耐えうる診療録(病歴、理学的所見、診断、診療方針、経過、手術記録、退院要約)を作成する。
  4. 本人や家族に正しく病状が説明でき、良好な人間関係が確立できる。
  5. 手術については助手として参加し、基本的な手術手技を理解する。
  6. 症例検討会、回診、各種カンファレンスに参加し、適切な症例提示を行う。
  7. 抄読会や学会に出席して知識を広めるとともに、機会があれば学会発表を行う。

救急研修カリキュラム

研修の一般目標
本カリキュラムは、緊急に診療を必要とする各種の疾患に対して、適切かつ迅速に判断し、処置しえる能力を身につけること、救急医療システムを理解することを目標としている。
研修に関しては、総合診療方式における基本的研修目標達成の一環としての救急研修であり、全研修医が修めることとする。
研修及び指導方法
●通常時間帯勤務
救急患者が来院した時に、指導医(及び救急担当医)と研修医が初期診療を行う。
初期診療によって、各科の専門外来へ紹介するか、入院の必要性が生じた場合は、一時的に救急処置室か、もしくは各病棟への入院を決定する。
入院の決定に関しては患者の容態の経過を見極めつつ、各専門外来の担当医と相談し、迅速に対応する。
 
●通常時間外勤務
医局の当直体制と連携した勤務を行い、通常時間帯と同様に初期診療によって、適切な対応を行う。
また、週1~2回の副当直に入り、1ヵ月で計4~8回、各科での副当直を各2回程度研修する。

麻酔科研修カリキュラム

研修の一般目標
(1)基本研修(1年次)
  1. 基本的な麻酔科診療の理解
  2. 麻酔科医の役割を理解
  3. 手術室業務を理解
  4. 全身管理に求められる基本的な知識と手技を習得
(2)専門研修(2年次)(期間は希望により決定)
  1. 広い視野からみた手術と麻酔科診療を理解
  2. 高リスク症例や緊急手術を含めた特殊または高度な麻酔科診療の理解
  3. 全身管理に求められる特殊または高度な知識と手技を習得
研修及び指導方法
指導者が一対一で指導する
個々の研修医の熱意や志望先に配慮した研修となるように指導する
術中だけでなく術前から術後まで見渡す
日本麻酔科学会作成「教育ガイドライン」を参照しながら進める

小児科研修カリキュラム(当院での研修)

小児科研修は、主に協力施設(ベルランド総合病院)で行うこととするが、当院でも、選択科として、小児科外来を以下の研修で行うことが可能である。

研修の一般目標

外来診療を通じて、将来、多くの場合一般小児科外来以外の専門家として小児にかかわる場合に必要とされると考えられる知識・技術を習得する事を目的とする。

精神科研修カリキュラム(久米田病院・阪南病院にて研修)

研修の一般目標

厚生労働省の臨床研修到達目標に基づき、医師としての人格を涵養し、プライマリ・ケアを遂行しうる臨床医を基本とし、特に精神科および神経科疾患全般の診療に必要な基本的知識、技能、及び医師として必要な態度を身につけることを目標とする。

(1)基本研修

日常診療に必要な精神医学的基本知識を深め、患者や家族に対する支持的・共観的接近法を身につけ、専門医に紹介すべきかどうかを判断する力を修得する。研修期間は1カ月とする。

研修及び指導方法
  1. 研修医は指導医の指導監督のもとに外来治療を行い、精神科医に必要な診療能力を高める。
  2. 研修医は指導医の指導監督のもとに入院患者の主治医として診療を行う。
  3. 研修医は指導医の指導監督のもとにコンサルテーション・リエゾン活動を行う。
  4. 研修医は入院受け持ち患者の退院後2週間以内にサマリーを記載し、指導医の評価を受ける。

産婦人科研修カリキュラム

研修の一般目標
  1. 女性特有の疾患による救急医療を研修する。
  2. これらを的確に鑑別し、初期治療を行うための基本知識及び手技を習得する。
  3. 女性特有のプライマリケアを研修する。女性の性周期に伴うホルモン環境の変化を理解し、それらの失調に起因する生理的、肉体的精神的変化を来たす疾患の診断と治療を研修する。
  4. 妊産褥婦ならびに新生時の医療に必要な基本的知識を研修する。
行動目標
  1. 産婦人科診察に必要な基本態度、技能を修得する。
  2. 産婦人科診察に必要な種々の検査を行い、その結果を診断し、家族、患者にわかり易く説明できるようにする。
  3. 基本的な治療法を研修する。

特に妊産褥婦並びに新生児に対する投薬の問題点、治療上での制限について研修する。

研修方法
  1. 研修医は、指導医の指導監督のもと外来診察もしくは入院患者の受け持ち医として診療を行う。
  2. 研修医は、必要な検査については、できるだけ自ら実施し、受持ち患者の検査として、診察に活用する。
  3. 研修医は、指導医の監督のもとに当直を行い、緊急患者の外来診療及び病棟診察、分娩の時間外診察と研修を行う。
  4. 研修医は、受け持ち患者の症例レポートを提出する。
  5. 研修医は、症例検討会、抄読会、回診、その他CPC、各種カンファレンス、研究会に積極的に参加し、発表する。
  6. 研修医は、学会には積極的に参加し、長期研修者は症例報告を行い、学会発表の基本を習得する。

地域医療研修カリキュラム(協力施設にて研修)

研修の一般目標

地域医療研修では、地域の診療所(協力施設)にて、予防医療や改善指導。

研修及び指導方法
  1. 研修医は指導医の指導、監督のもと受持ち医として診療を行う。
  2. 患者のサマリーを指導医に提出し評価を受ける。
  3. 各種のカンファレンスに積極的に参加する。
  4. 診療所の指導医の指導、監督のもとに外来患者への予防医療の指導能力を高める。
  5. 研修医はそれぞれの施設・現場の指導者による指示と評価を受ける。
  6. 研修期間は1か月のみとする。
  7. 診療所については、研修医の希望と受入診療所の状況を鑑み、調整して決めるものとする。

整形外科研修カリキュラム

研修の一般目標

一般臨床医並びに整形外科医としての基本的な知識と技能を学ぶとともに、医師として必要な態度を身に付ける。緊急を要する病気または外傷をもつ患者の初期治療に関する臨床的能力を習得する。

研修及び指導方法

研修法はできるだけさまざまな疾患を受け持ち、指導医のもとで直接指導を受けながら、診療に当たる。 病棟業務のみならず、外来診療へも参加し、実地指導を受ける。手術助手を週2日行い、整形外科特殊検査も見学ないしは実地指導を受ける。

脳神経外科研修カリキュラム

研修の一般目標
(1)基本研修

脳神経外科疾患の基本的な知識を身に付け、プライマリ・ケアに対応できるとともに、診断、治療の概要を習得する。

(2)専門研修

脳神経外科的補助検査、処置、手術の一部手技を習得し、一部疾患の主治医を行う。

研修及び指導方法

外来診察の補助と入院患者の回診、検査、手術介助、検討会、抄読会により、脳神経外科疾患の診断・治療知識を深める。

泌尿器科研修カリキュラム

はじめに(社)日本泌尿器科学会教育委員会は専門医制度のための研修目標を設定しています。
ここに研修のための目標を記しますが、それらは教育委員会の研修目標に準拠したものであります。
研修の一般目標
  1. 適切な問診がとれ診察ができる。
  2. 検査を選択して実行できる。
  3. 診断・鑑別診断ができる。
  4. 救急、偶発症例に応対できる能力を身につける。
  5. 全身、局所管理ができる。
  6. 患者のQOLを考慮し、インフォームドコンセント、情報開示に対応する能力
  7. 手術の術者もしくは助手を務めることができる。
研修及び指導方法
  1. 外来患者に対して適切に問診、病歴がとれ、疾患群を想定でき、必要かつ充分な検査を実施できる。また、患者との関係が良好となるような雰囲気を作ることができる。
  2. 泌尿器的救急処置を実施できる。
  3. 入院患者に対して治療計画を立て、全身管理ができる。また、偶発症に対する適切な判断と対応ができる。さらに、指導医に対して必要なときに指導を仰がなければならない機会を判断できる。
  4. 手術に対しては術者、助手を務めることができ、術中の情報を採集できる。

透析センター研修カリキュラム

研修の一般目標
(1)基本研修

透析治療の基本的知識や手技を習得する。

(2)専門研修

短期研修に加え、より高度な血液浄化治療法を行うための専門的な知識と技能を養う。

研修及び指導方法
(1)基本研修
  1. 適切な病態把握ができ、透析療法の判断能力を養う。
  2. 透析センターにおいては指導医の指導のもとに保存期透析患者の適切な管理を行えるようにする。
(2)専門研修
  1. 指導医のもとで高度な血液浄化法の適応判断の能力を身に付ける。
  2. 病棟では重症患者(透析患者)の特異性を理解し、各症例の治療方針を立て、管理を行う。
  3. 腹膜透析の導入、管理を主治医とともに研修する。
  4. 主治医をしている患者のアクセス手術には第一助手として参加し、達成度に応じて術者となる。

放射線科研修カリキュラム

研修の一般目標
(1)基本研修

放射線科診療に関する基礎的な知識と読影能力を習得する。

(2)専門研修

放射線科診療に関する基礎的な技術を習得し、指導医のもとで自ら施行することができる。

研修及び指導方法
  1. 放射線診断学、核医学、血管造影及びIVRの見学と実習を行なう。
  2. 放射線診断学、核医学、血管造影及びIVRに関する教科書、文献を学習する。
  3. 症例検討会や妙読会に参加し、指導を受ける。
  4. ティーチング・フィルムにより指導医より読影トレーニングを行う。

形成外科研修カリキュラム

研修の一般目標

形成外科疾患の基本的知識および技術を学ぶとともに、医師として最低限必要な基本的な知識、技能を修得することと、形成外科疾患への理解を深めること。また、スタッフとして最低限必要な医師としてのマナーを学び医療チームとして今後活躍する素養を身につける。

研修及び指導方法

多くの疾患を受け持ち、指導医のもとで直接指導を受けながら診察にあたる。病棟、外来、手術の全てに参加する。

  1. 形成外科入院患者の医療面接ならびに身体診察を行い、指導医とともに鑑別診断、検査計画などを討議する。
  2. 形成外科外来において医療面接を行うとともに、外来指導医の身体診察を補助する。
  3. 回診時、カンファレンスに受け持ち患者の症例提示を行う。

病理診断科研修カリキュラム

研修の一般目標

疾患の発症機転、臨床経過などを背景に臨床医として必要な病態生理学の知識を習得する。また、手術・生検材料・細胞診の標本作成・診断過程を理解し、光学顕微鏡を中心とした診断学を修得する。

研修及び指導方法
(1)外科病理診断学
手術材料の観察と切り出し法、標本作成の見学、顕微鏡観察の留意点、病理報告書の所見の書き方について学ぶ。
 
(2)病理解剖の方法から結果報告まで
体表所見、内臓所見、脳・脊髄所見の取り方、剖検材料の切り出し方法、剖検材料の組織所見の見方、病理解剖診断書の作成と考察の書き方を学ぶ。CPCにおける病理の役割を理解する。
 

(1)および(2)について組織学的診断困難例に対する特殊染色、免疫染色の活用について修得する。

上記の研修にPath Sight4やバーチャルマイクロスコープを活用し、display画面を通しての分りやすい指導医の解説により病理組織所見の理解を深める。

研修目標と評価法

臨床医として必要な解剖学的知識、肉眼所見及び顕微鏡所見の中で正常と異常、殊に良性と悪性の鑑別を修得する。将来医師としての学会活動(研修を含めて)の基盤となる病理知識を得る。

眼科研修カリキュラム

研修の一般目標

2年次のみの選択ローテート科目で、日本眼科学会専門医制度カリキュラムに準拠し、眼科研修医ガイドラインに示された眼科臨床に必要な基本的知識、眼科主要疾患に関する診断・治療の基本的技術を学ぶ。

研修及び指導方法

カリキュラムを配布し、段階を追って記入させ、自己評価を行う。また、指導医はまた、指導医は随時自己評価の結果を点検し、研修医の最低到達目標達成に助力する。

  1. 眼科的問題点を把握し検査計画に移行することが出来る。
  2. 検査法の原理を理解した上で、適切に検査を選択実施し、その結果を解釈できる。
  3. 眼科処置の適応を理解し、正確に実施できる。
  4. 局所麻酔に必要な知識を習得し、実施できる。
  5. 眼科手術一般の原理を理解し、手術手技を習得する。

皮膚科研修カリキュラム

研修の一般目標
(1)基本研修

皮膚科疾患についての基本的な知識や技術を身につけ、全身疾患との関連性を理解し、さまざまな医療の状況において、これらの知識や技術を実践できる能力を習得する。

(2)専門研修

皮膚科特有の検査(真菌直接鏡検、皮膚生検、貼付試験など)や局所外用療法、液体窒素による凍結治療法などの手技を取得し、初期治療が自ら施行できるようになる。

研修及び指導方法

外来研修で、できるだけ多くの皮膚疾患を経験し、指導医のもとで直接指導を受けながら的確な診断、治療方針が立てられるようになる。また、指導医の指導監督のもと、入院患者の受け持ち医となって診療にあたり、退院後1週間以内にサマリーを指導医に提出し、評価を受ける。