総合診療センターのご紹介
総合診療センターは、専門診療では対応困難な多彩な疾患について、専門診療科との連携を取りながら質の高い診療を提供します。
感染症科医師を含む医師3人と初期研修医・専攻医が、かかりつけ医から診断の難しい症例や臓器別診療科で対応が困難な患者さんについて診療します。
当科の目指すAll for One、One for All
現在、多くの研修病院では細分化が進み当院でも内科は各専門診療科に分かれています。当センターでは総合診療科、感染症科、緩和ケア科として、幅広い領域を対象として診療を行っています。研修医や専攻医にとって、当科のように主に総合診療科と感染症科が同じグループとして一緒に診療にあたり、Generalist(家庭医、総合診療専門医)、 GeneralistマインドをもったSpecialistを目指す専攻医(新制度の内科学会の目指す内科専門医像)のためには大きなアドバンテージを有していると考えています。当科の第一の目標は十分な医学的知識・技量をもち、緩和ケアにも通じる「苦痛緩和と癒しの心」を持って患者さんに信頼される医療を行うことにあります。癒すのは「臓器の病」ではなく、「病に苦しむ人」であることを十分に理解し、一元的に病気だけを診るのでなく、病気を持った患者さんの苦痛を和らげさらに心までの癒し診療に満足していただく、その後の方向性までマネージメントできる人間性に優れた医師を養成することを目標としています。患者さんに最高の医療を提供するために、他の専門診療科とコメデイカルスタッフとも協力して1人1人の患者さんに対する最適な治療を診療科や部門の枠を越えて考えるようにしています。指導医だけが若い医を教えるのではなく、患者に関わるコメデイカルスタッフからも、さらには患者さんにも教わる姿勢を育んでいます。そういう意味でall for one、one for allで、かかわりを持つ患者さんも含めてallと考えています。
こころざし、夢、情熱、若きは力、いざ心躍らせ、泉州の地から日本の医療を変える。
当院は地域の中核病院としての役割を果たすとともに、地域医療にできるだけ貢献することを目標としています。「市中病院では大学病院や総合医療センターと比べて指導医が少なくきめ細やかな研修が受けられないのではないか」と心配する人がいますが、決してそのようなことはありません。当院では指導医数も同規模の病院より多く、指導医、上級医もall for oneの育てる精神で、単に症例をこなすのではなく、臨床診断に当たっては、しっかりとした病歴の聴取と身体所見の把握が重要で、得られた情報から何を考え、どのように鑑別診断を行い、対処するかという基本姿勢を学べるように指導しています。後期研修医には特定の領域に偏らないより多くの症例を経験させるとともに、専門医として要求される多岐にわたる手技を習得できるように配慮しています。初期研修医には一つ一つの症例を丁寧に診て、疾患の本質を究めていく体験を通して興味を深めるとともに、責任をもって最後まで診ることを体験し患者さんの社会的生活復帰まで関わってもらいたいと考えています。
新臨床研修が始まった平成16年度からコンスタントに受け入れ、当院で初期研修を修了し育ったドクターは100人を超え、中堅ドクターとして各分野で活躍しております。2020年から初期臨床研修医制度はこれまでに比べて大きく変わることが決まっています。この新制度での改定の一つの初期研修の時期からの初診外来研修は当院ではすでに平成16年度から取り入れ研修指導しております。
さあ我々と一緒にこの泉州の地から発信して日本の医療を変えてみませんか。
総合診療センターの特色
臓器別診療科では対応困難な疾患の診断と治療を行います。あわせて医師教育として初期臨床研修医、内科専門医専攻医師、家庭医療専門医専攻医ならびに総合診療専門医の指導も行っています。
当科は近年重視されているプライマリ・ケア機能を担っています。患者さんが最初に接し、それが身近に容易に得られる医療の段階で適切に診断処置され、また以後の療養の方向について正確な指導が与えられることを重視する立場で、そのために一般医・家庭医(プライマリ・ケア医師)として訓練研鑽を積んでいます。
総合診療センターの特色
臓器別診療科では対応困難な疾患の診断と治療を行います。あわせて医師教育として初期臨床研修医、内科専門医専攻医師、家庭医療専門医専攻医ならびに総合診療専門医の指導も行っています。
当科は近年重視されているプライマリ・ケア機能を担っています。患者さんが最初に接し、それが身近に容易に得られる医療の段階で適切に診断処置され、また以後の療養の方向について正確な指導が与えられることを重視する立場で、そのために一般医・家庭医(プライマリ・ケア医師)として訓練研鑽を積んでいます。
当科医師教育の特長
米国ACGME(卒後医学教育認定評議会)は医学教育における6つのコアコンピテンシーとして下記を示しています。
- 医学知識
- 患者をケアする能力
- 患者や医療者とのコミュニケーションスキル
- 自己学習能力の改善
- プロフェッショナリズム
- 医療システムの理解と実践
総合診療センターでは日常診療の体制として入院患者さんに対しては上級医-内科専攻医-初期研修医がチームとなり「患者ケア」や「コミュニケーションスキル」を学ぶことができます。朝の回診では上級医に対し初期研修医がアセスメント、プランニングを含めたショートプレゼンテーションを行うようにしています。2020年から外来研修は初期研修に必須となる方向ですが、府中病院では2007年から初期研修医の外来研修(初診と再診)を行っており、指導医と患者方針について検討し外来管理を学ぶ体制ができ上がっています。
- 初期研修医と内科専攻医のための「朝カンファレンス」を行っています。
- 「医学知識」:MKSAP(medical knowledge self-assessment program)やハリソン問題集を使用し学習する
- 「自己学習能力改善」:内科専攻医が、日常の臨床で感じたclinical questionに対し論文にアプローチし批判的吟味を行いプレゼンテーションする
- 「心電図」判読:外来・病棟の心電図とテキスト(マトゥー・ブラディ「判読ER心電図、基本編」)を使用し、循環器専門医の指導のもと学習する
- また、論文の読み方としては「JAMA users guide to the medical literature」に基づきランダム化試験やシステマティックレビューをどのように臨床に生かすかについても指導している
医学知識は豊富なほうが良いが、豊富だからといって良い医師とは限りません。自分が知らないことを認識し、知らないことに対してどのように論文にアプローチするのかを知ることもまた研修としてはとても重要です。専攻医のプレゼンテーションは、初期研修医の教育になっていますが、同時にteaching is learningの場となっています。米国内科学会発行雑誌であるannals of internal medicine掲載のACP Journal Clubも学習の一環として利用しています。専攻医に対しては英語での症例報告を作成するよう推奨し、希望者には指導も行います。
府中病院では質の高い教育を目標として掲げており、指導できる立場の医師をさらに増やしていきたい。Generalist as Specialist(総合診療専門医のような)、 Specialist as Generalist(総合医マインドを持ったサブスペシャリスト)、 Clinician Educator(教育するpassionをもった医師)を育てることを目標としています。
スタッフ紹介
診療実績
施設認定
- 日本プライマリ・ケア連合学会研修施設
- 日本内科学会認定医制度教育病院
- 日本高血圧学会専門医認定施設