血液疾患センターのご紹介
南大阪の血液内科、基幹病院として
クリーンルームは13床あり高度の白血球減少に対応できる環境で抗がん剤治療が可能です。
当科の対象となる疾患は急性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった造血器悪性腫瘍と自己免疫性溶血性貧血や特発性血小板減少性紫斑病などの指定難病、その他貧血、血小板減少、血小板増多、リンパ節の腫れる病期などです。
造血器悪性腫瘍に対しては、抗がん剤治療や放射線治療を行います。病状により必要なときは造血幹細胞移植を行っています。自家移植、血縁者間移植だけではなく、骨髄バンク、臍帯血バンクの認定病院ですので非血縁者からの移植も行っています。病状によっては大阪公立大学医学部附属病院血液内科に紹介させていただきます。
初回の抗がん剤治療はたいていの場合入院していただいています。入院することにより丁寧に時間をかけて、病気の説明、治療の説明を患者さんとご家族にできますし、多職種で患者さんにかかわることでより患者さんの思いや、抱えていらっしゃる問題などにも医師が気づくことができると考えています。また個人差が予測される副作用のチェックができ、外来通院可能と判断できれば退院していただき、外来化学療法室での治療に移行していきます。外来診療は土曜日を除く毎日血液専門外来があります。外来での輸血、化学療法、骨髄検査など可能です。
南大阪の血液内科の中核として機能していくことが当科の義務と考えています。また大阪公立大学医学部附属病院の血液内科・造血細胞移植科との連携により、高い診断レベルと治療レベルの維持に努めています。さらに当科では緩和ケア認定看護師、がん化学療法看護認定看護師が活躍し質の高い看護が提供されております。また、臨床スピリチュアルケアカウンセラーによる精神面のケアもされ、極め細やかな医療を提供することをモットーにしております。
私たちは血液内科医であることにやりがいと誇りを持ちながら、患者さんに納得していただける医療を提供できるように日々研鑽し努力していく所存です。
血液疾患センターの特色
①チーム医療
看護師、薬剤師、リハビリ理学療法士 作業療法士 医療ソーシャルワーカー、臨床スピリチュアルケアカウンセラーと力を合わせて診療にあたっています。病状の説明、治療方針の説明などの際には看護師等同席のもと患者さん、ご家族に時間をかけてお話しスタッフ間の情報の共有に努めています。多職種のカンファレンスも行い患者さんのかかえる社会的な問題点なども考慮し患者さんにとってふさわしい方向性を検討します。
②他病院との連携
大阪公立大学医学部付属病院血液内科とその関連病院や当院姉妹病院であるベルランド総合病院との連携により高度な医療およびの提供に努めています。
③在宅医療との連携
病状により在宅医療を希望される場合は血液疾患に理解ある在宅医(青山クリニックなど)との連携により輸血を含めた患者さんへの最適な治療の提案が可能です。
スタッフ紹介
施設認定
- 日本血液学会認定専門研修認定施設
- 日本さい帯血バンクネットワーク登録移植医療機関
- 日本骨髄バンク 非血縁者間末梢血幹細胞採取認定施設
- 日本骨髄バンク/日本造血・免疫細胞療法学会 非血縁者間骨髄採取認定施設
- 日本造血・免疫細胞療法学会 非血縁者間造血幹細胞移植認定診療科
- JALSG(日本成人白血病治療共同研究グループ)施設会員
- 日本臨床腫瘍学会認定研修施設