先輩からのメッセージ

Q:作業療法士という仕事の魅力はなんですか?

A:作業療法士の魅力は、その人らしい生活を支援できることです。私は急性期の作業療法を担当しています。病院は、検査や治療をする場所でもありますが、ご入院されているみなさまにとって「生活の場」でもあります。「呼吸が苦しくてトイレに行けない」「睡眠もままならない」と、生活に問題や不安を感じておられる方が多くいらっしゃいます。生活によりそい、できる作業を一緒に見つけていくことで自信を高め、気持ちも元気にできるところが魅力だと感じています。

Q:どんな作業療法士を目指していますか?

A:私は府中病院で臨床実習を行わせていただき、指導を受けました。その経験の中で、自分の知識や技術の至らなさを痛感しましたが、患者さんの「できること」を一緒に見つけていき、患者さんが元気になっていく姿に喜びを感じました。そして知識と技術をさらに身につけ、「できること」をたくさん発見することを手助けしたいと思うようになり、当法人の就職を決めました。みなさまの笑顔がみられることが私のモチベーションとなっています。

Q:これから作業療法士を目指す学生さんに一言!

A:作業療法は、その人らしい生活を支援でき、みなさまに感謝され、やりがいを感じられる仕事です。しかし、その人らしい生活を支援するためには、病気のことや、からだやこころのしくみ、制度や哲学といったところまで幅広い知識がないとできません。そういう意味では、日々勉強です。最初は不安を感じることもありましたが、ひとつひとつ自信をもって知識を高めていくことで、今では自信を持ってできることが増え、やりがいを感じます。ぜひ、そのようなやりがいを一緒に感じてもらえたらと思います。

一日の業務の流れ

新人教育制度

キャリアパス

当院を含め、当法人の全てのリハ関連職を対象とした教育システムを運用中です。スタッフが主体的に参加でき、平等で有意義な教育機会を経験できるようなシステムを目指しています。新人教育カリキュラム、法人リハ部門研究・研修グループ、法人本部主導の社会人研修などによって、積極的にキャリアアップに取り組める環境を作りたいと考えています。

新人教育

当院を含め、当法人では、4つの病院、3つの介護老人保健施設、3つの介護老人福祉施設で、平成28年4月現在、121名のPT、70名のOT、30名のSTが働いています。 新卒のスタッフに対し、約2ヵ月のカリキュラムを組んで法人施設合同の新人研修を実施しています。

法人リハ部門 研究(勉強会)グループ

法人リハ部門として、施設・職種横断的な研究・勉強会グループを立ち上げ、専門分野の知識・技術の習得をめざします。平成28年3月現在、10グループが存在し、グループごとに活動をすすめ、年3回の全体研修で数グループずつ活動成果を発表します。研究(勉強会)グループへの参加は経験2年目からとし、活動可能であれば複数グループへの参加も可能です。参加するグループの選択は自由(個人責任)としています。

各種承認事項など

  • 疾患別リハビリテーション料

心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)/ 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)/ 廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)/ 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)/ 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)

  • がん患者リハビリテーション料
  • 回復期リハビリテーション病棟入院料1(詳しくはこちら
  • 体制強化加算
  • 休日リハビリテーション提供体制加算
  • 泉州地域リハビリテーション地域支援センター(詳しくはこちら
  • 脳卒中地域連携パス(泉州版)事務局(詳しくはこちら

改善活動(QC活動)

QC(Quality Control)サークル活動は、職場の第一線で働く人々が継続的に製品・サービス・仕事などの質の管理・改善を行うことです。よりよいリハビリテーションを実施するために、毎年テーマを決め、サークル活動を行っています。

平成29年度 カルテ業務の効率化とワークライフバランスの改善

カルテ業務の効率を向上させることで、カルテ記載内容を充実させながらも仕事にかかる時間を減らすことに挑戦しました。

平成28年度 看護とリハ専門職の連携強化

看護部がみて、患者さんのADL向上や転倒のリスクを軽減させるための有益な情報伝達の方法について改善に取り組みました。

平成27年度 入院時訪問指導のシステムの確立

回復期リハビリテーション病棟において、患者さん個別の生活環境や習慣、価値観に応じた効果的な訓練ができるように、入院時訪問のシステムを確立させる取り組みを行いました。

安全

それぞれのセラピストが関わった事象を、電子媒体を活用し、部署全体で共有できるシステムを利用しています。それをもとに毎月、セラピスト全員でカンファレンスを実施し、安全な理学療法・作業療法・言語聴覚療法の実施につなげています。分析にはRCA分析を採用しており、事象の真因を分析することで、業務改善に部署全体で努めています。また日頃からセラピストのリスクセンスを向上させることが、安全な理学療法・作業療法・言語聴覚療法の実施には重要です。そのための取り組みとしてeラーニングや、シミュレーションを通した勉強会の開催を行っています。

事例検討会、伝達講習

理学療法室、作業療法室、言語聴覚療法室それぞれ月1回、事例検討会を実施しています。また、学会や講習会の伝達講習も積極的に実施しています。さらに、それぞれの専門職合同での事例検討会も実施しています。セラピスト1人だけでは得られない、幅広い視点を共有したり、異なる専門職の共働や相乗効果が得られるように努力しています。

地域・他職種連携

  • 地域連携パス
  • 多職種カンファレンスの実施
  • 委員会への参加

院内の各種ワーキングチームや委員会にも参加し、リハビリテーション専門職として、役割の一端を担っています。

安全対策ワーキングチーム

部署内医療安全に関する対策を検討、各スタッフへの周知、院内各部パトロールなどに参加しています。

感染管理ワーキングチーム

部署内感染管理に関する対策を検討、各スタッフへの周知を実施しています。

がん診療運営委員会

がん診療運営における総合的な対策の検討に参加しています。

緩和ワーキングチーム

緩和医療に関する諸事情について検討。対象者への回診に同行し、疼痛緩和やポジショニング、運動などについて助言しています。

褥瘡委員会

褥瘡管理に関する諸事項を検討。褥瘡発生者対象の回診に同行し、エアマットや車椅子クッション選定、ポジショニングなどについて助言しています。

NSTワーキングチーム

栄養管理に関する諸事項を検討。回診に同行し、摂食状況を言語聴覚士の立場から他スタッフに伝達しています。

嚥下ワーキングチーム

嚥下管理に関する諸事項を検討。現在、誤嚥性肺炎予防のため口腔ケアマニュアルを作成しています。

呼吸器ワーキングチーム

呼吸器管理に関する諸事項を検討。人工呼吸器装着者対象の回診に同行し、体位変換やポジショニングなどについて助言しています。

排尿ケア委員会

排尿ケアとは、下部尿路機能障害を有する患者さんに対して、病棟でのケアや他職種チームの介入による下部尿路機能の回復のための包括的排尿ケアのことです。排泄に関わる動作や生活習慣について助言しています。

認知症ケア委員会

認知症のある患者さんの生活が制限されないように配慮し、より早く住み慣れたお住まいに帰れるように関わっています。

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