ヘルニアセンター

日本では年間約16万件の鼡径ヘルニア手術が行われており、府中病院でも毎年70-90件の手術を施行してきました。

府中病院ではより質の高いヘルニア治療を提供する目的で2013年8月から腹部のヘルニアを専門的に治療するヘルニアセンターを開設いたしました。センターには専門のスタッフを配置し、それぞれの患者さんに合わせた最適なヘルニア治療を提案いたします。

日帰り・1泊手術にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

対象となるヘルニア

鼡径ヘルニア / 大腿ヘルニア / 臍ヘルニア / 腹壁瘢痕ヘルニア/ その他の腹部ヘルニア

手術方法

当院では従来のヘルニア手術に加え、昨年度からは腹腔鏡下修復術も導入しており、患者さんのニーズに広くお応えできるようにしています。また、当院における過去8年間の鼡径ヘルニア手術後の再発率は1.0%と遜色なく、安全かつ確実な手術を施行しています。

内鼠径輪縫縮術(Marcy法)

外鼡径ヘルニアに対する人工物を使わない方法で、ヘルニア嚢を切除し、ヘルニア門を縫縮閉鎖します。

前方アプローチ(Tension-free手術)

人工補強材を用いてヘルニア門を閉鎖し、筋膜・腹壁を補強する方法でヘルニアの状態によって術式を選択します。

メッシュ・プラグ法

ヘルニア門にプラグを挿入した後、オンレイパッチで鼡径管後壁を補強します。

リヒテンシュタイン法

シート状のメッシュで鼠径管の後壁を覆うことでヘルニア門を閉鎖します。

ダイレクトクーゲル法

楕円形のメッシュを腹膜前腹腔に挿入し、腹膜を覆ってヘルニアを防ぎます。

腹腔鏡下修復術(TAPP法)

全身麻酔下に腹腔内に腹腔鏡を挿入して、 腹膜の外側にメッシュを留置し、固定する方法です。腹腔内から観察するため、再発例や複合ヘルニア例でもヘルニアの診断が容易となります。術後の疼痛が少なく、術後早期に、仕事復帰やスポーツができます。

外来案内・診療科紹介はこちら