CT検査とは

CT(Computed Tomography:コンピュータ断層診断装置)検査は、薄い円筒形の装置に入り、X線を利用して身体の断面を撮影する検査です。

  • X線を使用するため被ばくはありますが、レントゲン検査と違い、体の輪切り像など任意断面の観察が可能です。
  • 被ばく量は機器の進歩などにより、昔と比べて1/3程度になっています。
  • 検査時間は、10~30分程度です。
  • 検査部位によっては、息止めが必要となります。
  • 検査中は画像に乱れが生じるため、体を動かさないでください。

放射線の影響について

放射線の受けた量が100ミリシーベルト未満であれば、放射線検査を受けた人も受けなかった人も、発がん率や遺伝的な影響の差はないと言われています。

当院のCT検査は、国内基準より放射線の量を抑えて検査を行っています。

【CT検査で用いる放射線の量について】

通常のCT検査で、100ミリシーベルトを超えることはありません。また、小児の場合は、体格を考慮し大人よりも少ない放射線量で撮影しています。

CT検査におけるX線量と実効線量(国内基準と当院の比較)

*1 実効線量:人体が放射線をうけた時、体全体へのダメージの合計を表したもの。

造影検査について

【造影剤について】

臓器や血管にコントラストをつけ、病気を見つけやすくするために使用するお薬です。造影剤を使用した画像データから腹部・心臓3D血管画像等の作成が可能となります。使用後、約1日で腎臓から尿中に排出されますが、まれに他のお薬と同様に副作用が起こることもあります。

造影剤なし

造影剤あり

3D血管造影

3D血管造影

3D血管画像

造影検査時の注意事項

(検査前)
  • 気管支喘息・アレルギー・造影剤による副作用既往の方、腎機能障害の可能性のある方は、スタッフにお申し出ください。
  • 食事制限の詳細は、予約票の【食事・水分・薬について】の欄をご参照ください。
  • 過度の水分制限は、副作用を誘発しますので適度にお取りください。(お水・お茶など300ml程度。ただし乳製品を除く。)
  • 処方されているお薬は、お飲みいただいて結構ですが、糖尿病薬の一部には、ヨード造影剤との併用で副作用の発生確率が上がることがあります 。※1(詳しくは主治医とご相談ください。)

※1 副作用の発生確率が上がる糖尿病薬についてはこちら

(検査中)
  • 検査中は、スタッフが常に観察していますので、何か異常を感じましたら我慢せずお伝えください。
  • 重篤な副作用が発生した場合は、医師・スタッフが適切な処置を行います。
(検査後)
  • 副作用の大半は、使用直後から数分以内に起こる急性副作用ですが、ご帰宅後に起こる遅延性副作用もあります。
  • 遅発性副作用防止のため、普段より多めに水分をお取りください。(造影剤は、尿として排泄されます)
  • 帰宅後、気分不良・発疹など体に異常を感じましたら、遠慮なくご連絡ください。
  • 授乳中の方は、24時間お控えください。
  • 入浴・軽い運動は、ほぼ支障はありません。

造影検査について、ご不明な点がございましたらご相談ください。

放射線室 TEL:0725-43-1234(代表)

造影検査時の副作用について

造影CT検査時における副作用の頻度について
軽い副作用重い副作用極めて重い副作用
症状吐気・嘔吐・かゆみ・発疹・動悸・頭痛など呼吸困難・意識消失・血圧低下・急性腎不全など死亡
頻度
約100人に3人
(3%程度)
約1万人に4人
(0.04%程度)
約10~20万人に1人
(0.001%程度)
治療
・基本的に治療は不要
・状況に応じて、治療要
・治療が必要
・後遺症が残る可能性あり
  • 造影検査問診票の同意サインはいつでも撤回可能です。主治医とご相談ください。
  • 検査中は看護師・技師が注意深く観察し、何か異常があればすぐに対処できるよう備えています。安心して検査をお受けください。

その他

  • 検査のキャンセル・変更について
    (予約センター)
    受付時間:午前9:00 ~ 午後5:00まで(月~土)