府中病院 東3病棟って、どんなところ?

東3病棟は、2019年7月1日より「地域包括ケア病棟」として新たに開設された部署です。急性期治療が終了した後、経過観察や継続したリハビリが必要な患者さん、すぐに自宅や施設に退院するには不安のある患者さんや自宅の環境調整などの準備期間が必要な患者さんの在宅復帰に向けて、診療、看護、リハビリテーションを行うことを目的とした病棟です。患者さんやご家族が在宅でどの様に過ごしたいと考えているのか、思いを傾聴し安心して笑顔で退院できるように医師、看護師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーなど、院内の連携はもちろんですが、訪問看護師やケアマネージャーなど地域の医療スタッフとも連携しサポートさせていただきます。またリハビリテーションが必要な患者さんには、リハビリスタッフが訓練を行いますが、1日にリハビリを行う時間は限られていますので、病棟で看護師が歩行や日常生活動作の訓練を行い、1日でも早くその人らしい生活を安心して過ごせるよう、お手伝いさせていただきます。場合によっては、退院前にご自宅に伺い生活に必要な福祉用具の選択や住宅改修、各種サービスの提案も行っており、スムーズな在宅復帰を目指しています。

患者さん、ご家族の価値観、希望を大切にした看護を目指して

新人から経験豊富な看護師までバランスよく配置されている病棟です。

地域包括ケア病棟は、回復期リハビリテーション病棟とは異なり、対象疾患に制限がないので様々な疾患の患者さんを受け入れています。そのため幅広い知識が必要となりますが、整形外科や脳外科、消化器外科、循環器内科、糖尿病外科、人工透析センター、回復期リハビリテーション病棟などでの勤務経験を持つスタッフが勤務しています。お互いがこれまでの経験を活かして、積極的に学習会を開催しており、スタッフ全員がスキルアップできることを目指しています。

私たちは患者さんやご家族の思いや価値観を大切にしています。「できるだけ他人の世話にならないよう、自立し一人暮らしを続けたい」、「少しでもいいから、好きなものを食べて慣れ親しんだ施設で最期まで過ごさせたい」その様な思いに気付けるよう、普段から患者さんやご家族とのコミュニケーションを大切にしています。毎日多職種でカンファレンスを行い、そのような患者さん・ご家族の希望を共有し、患者さんの「幸せ」に近づけるよう多職種で協働して退院支援・調整を行っています。

<患者さん、ご家族の思いや価値観を大切にした看護を目指して〜東3病棟看護師の合言葉〜>

  • 老老介護の方のご家族の負担がかからないように、在宅サービスの調整や少ない負担で介護できる方法を考えます。
  • 退院後も、継続したケアが受けれるように入院中から院外の多職種と連携を取りケアの方法を指導させていただきます。
  • 最後まで「食べる」楽しみが味わえるよう、食事形態や食事方法を多職種で考え提案します。
  • 一人暮らしの方が安全・確実にお薬の管理ができるよう、その人の能力に合わせた管理方法を考えます。